4695.2020年3月20日(金) 新型コロナウィルス、観光業を直撃

 今日は春のお彼岸のお中日に当たる。近くの駒澤公園にウォーキングに出かけたら、桜が綻び出し三分咲きという感じだった。

 新型コロナウィルスの感染は一向に収束へ向かう気配がなく、ついにヨーロッパ最大の感染国イタリアでは、昨日1日だけで427人もの感染者が生まれ感染者の総数は3,405人になり、とうとう中国の3,245人を抜いて世界で最も多い死者数になった。また、今日世界で新たに感染した感染者数も5,322人と1日としては最も多く4万1千人以上となった。イタリアがこれほど急激に感染拡大したのは、ヨーロッパ諸国の中でも衛生観念がやや乏しいらしく、マスクを使わなかったり、知人同士が日常的にハグやキスのように肌身を接触する習慣も大分効いているいるようだ。死者を分析するとやはり高齢者の死亡が圧倒的に多く、最も多い80歳代が41%、70歳代が36%で、60歳代と90歳以上を含めると死者のおよそ96%を占めているという。やはり高齢者は気をつけなければいけない。医師や病床の数も少なく、切羽詰まって不足する医師の補充として、まだ正式免許がない大学医学部生を医療現場に投入すると言われている。図らずも先進国の遅れた一面を知ることになった。

 コロナウィルスが各方面に多大な打撃を与えているが、各国が外国人の入国を制限し、自国民の出国まで止めている現状では、最も厳しいパンチを食っているのは旅行者を世話する観光業者であり、彼らが利用する交通輸送機関である。

 2月の訪日外国人数は、昨年に比べて6割も減少した。尤も訪日客数が減った割合は、中国からの観光客で87.9%も減少した。韓国人も79.9%も減った。いずれも分母が大きいだけに深刻である。旅行会社ばかりでなく、宿泊業者、バス会社、航空会社、お土産店、食堂等々が大きな影響を受けている。この流れがこのまま継続されるなら、日本経済にとっても大打撃である。今日新宿のホテルの知人に様子を聞いてみたところ、例年の3割程度しか利用者がいないと嘆いていた。日本人の国内旅行者も大分減っている。アメリカは隣国カナダとの往来も禁止した。これで世界中が鎖国体制に入ってしまった。それにしてもこのところ暗い話ばかりで些かうんざりする。

2020年3月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com