2732.2014年11月5日(水) アメリカ中間選挙で与党民主党敗れる。

 今日不意にTBSの宮本と名乗る人物から午後の報道番組「Nスタ」で世界遺産の保存と取り消しについて報道するので、話を聞かせて欲しいとの電話があった。随分差し迫っているなと考えた。再来週講師を務める千葉市の「いきいき大学」会長から紹介されたという。とにかく話を聞いてみると、それは2点に絞られてくる。世界遺産を取り消されたオマーンとドレスデンの事例と、文化遺産・富士山のゴミ処理問題である。後者の富士山については、ゴミ問題もさることながら自然遺産ではなく文化遺産として登録された経緯について説明した。どんな紹介の仕方をするのだろうか興味で見ていた。これを3時間後の番組で紹介するというのだから忙しい。早速メールで知人、友人にTV番組を見ろとばかりに知らせた。

 そこまではいい。それが番組放送開始1時間余り前になって突然宮本氏から番組で紹介しきれなっくなったので、了解をして欲しいと連絡があった。宮本氏の言によれば、現状では予定通り時間内に番組を放送できなくなったという。多分昨日行われたアメリカの中間選挙の報道で時間が足りなくなったのだろうと勝手に考えていた。

 それが実際に「Nスタ」を観てみると世界遺産の登録取り消しをやっているではないか。しかし、時間も限られていたせいか、あまりにも粗雑で印象の薄い内容だった。これでは、放送しても無意味な内容だった。仮に私の説明を加えたとしても視聴者に分かってもらえる番組となったかどうか疑問である。あまりにも思いつきだけで制作している印象を受けた。好い加減なものだ。宮本氏はまた機会を改めてと言ってはいたが、もう少し腰を据えてきちんと番組制作に取り組めないものだろうかとつい愚痴が出る。これではどんな番組を企画しようとも所詮中途半端に終わってしまうのではないか。若い制作スタッフらが勝手気ままに番組を作っているような気がして、ふざけているようなものだなぁとまたテレビ会社の無神経と杜撰さに呆れている。

 さて、昨日行われたアメリカ上院、下院の中間選挙の結果は予想通り共和党の勝利に終わった。このところ神通力を失っていたオバマ大統領の不人気もあって、戦前から与党民主党の苦戦が予想されていた。

 これまで下院では共和党が多数を、上院では民主党が多数を占め、いわゆるねじれ現象だった。それが中間選挙の結果、上院も共和党が抑えることになった。6年前オバマ氏が共和党のジョン・マケイン上院議員を破り大統領に当選した時は、オバマ・ブームがフィーバーとなり民主党の復活が期待された。オバマ大統領の‘Yes,We can.’も流行語となって大いに受けた。オバマ大統領はノーベル平和賞も授与してアメリカで初めての黒人大統領の前途は洋々としていた。それが、この1年の間に人気が急降下してしまった。最大の原因は、大統領自身の決断力の欠如だと思う。アフガニスタン、イラン、シリア、そしてウクライナ問題に対する対応が自信なさそうで腰が引けてしまった。経済面では必ずしもブッシュ時代に比べて悪いわけではない。だが、政治及び外交面で国民が受けた絶望感が、オバマ支持派を打ちのめしたようだ。

 これはアメリカだけの問題ではなく、わが国もこれを他山の石として国民に疎外感、失望感を与えないよう気を配らないと気が付いた時には遅すぎるということになりかねない。

2014年11月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com