4665.2020年2月19日(水) アメリカのボーイスカウト連盟が破産申請

 ボーイスカウトと言えば、地味ながら青少年にとって教育的で健康なイメージがある。その元祖はアメリカであるが、そのアメリカで「ボーイスカウトアメリカ連盟」が、昨日連邦破産法の適用を裁判所に提出したとのショッキングなニュースが伝えられた。同連盟には5~21歳の青少年220万人と80万人のボランティアが所属している。世界では何億人の青少年が活動しているものと想像出来る。

 その破産申請の理由は、連盟内で数億の性的虐待が行われ、裁判所管理の下で性的虐待被害者に公平な支援や、補償を行うためだとあまり理屈が通らない理由が伝わっている。何とも情けない話である。これまで連盟の各管区で起きた事件に管区の裁判所に破産申請をしていたが、それが各地に拡大されたので、全ボーイスカウト組織の破産手続きを全体的に行うということのようだ。それにしてもボーイスカウトのイメージを損なうような寂しく悲しい話である。連盟は所有するキャンプ場などの資産(約1,100億円)の売却を行って補償費用を捻出するようだが、大人の身勝手な行為により理不尽にも青少年の心身を明るく健康的に鍛錬する場を失わせ、心に大きな傷を負わせることになった。

 我が家の息子たちも子どものころ、ボーイスカウトより1段階下のカブスカウトに所属して、休日に元気よく出かけては帰って来て楽しそうに話しをしていた。このような不祥事は、その存在の核となる子どもたちのことを考えない大人たちが、脱線して悪の道へ誘惑され、事件を起こし、組織の破滅につながっている。実に嘆かわしく残念なことである。

 日本のボーイスカウト団体は、2022年に創立100周年記念を迎える。彼らにとって先輩格のアメリカ連盟の自滅的行為がどんな影響を受けるのかは分からないが、落ちたイメージを盛り返すような溌剌たる活動で、アメリカの人たちに模範を示してもらいたいものである。しかし、どうも素直には納得できない話だ。

 さて、中国における新型コロナウィルスによる死者は、ついに2千人を超え、震源地武漢市の病院長が亡くなった。コロナ道どこまで続くぬかるみぞ!

2020年2月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com