4664.2020年2月18日(火) 新型コロナウィルスで皇居一般参賀中止

 昨日までに中国で新型コロナウィルスの感染者は72,426人で、死者は1,868人に達した。横浜港に停泊している大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号からは連日発症者が出てその数は454人になった。アメリカ政府は、昨日チャーター機2機でアメリカ人乗客をアメリカへ搬送した。オーストラリア、カナダ、香港なども近々チャーター機を飛ばして自国民を搬送するようだ。

 一向に収まらない感染に大きな行事も支障を来している。その筆頭に、来る23日の天皇誕生日に皇居で行われる一般参賀を宮内庁は中止すると発表した。今上天皇にとっては初めての天皇誕生日の公式行事を取り止めることは、さぞ辛いことと思われる。しかも、天皇にとって今年は還暦という節目の年だけに、余計心残りがあるのではないだろうか。あの天皇誕生の時、大学のアルペン・クラブの仲間とスキーを履いて新鹿沢温泉周辺を雪中行軍していた。「皇太子が生まれたぞ!」とラジオで知った先輩から聞いたことが懐かしい。

 他にもいくつかのイベントに影響が表れている。3月1日開催の東京オリンピック・マラソン代表選手選考会を兼ねる東京マラソンで、一般参加が中止されることになった。

 中国では、来月5日に開催される予定だった、恒例の全国人民代表大会(全人代)が延期される見通しとなった。これを受けて、4月上旬に予定されている習近平・国家主席の来日も影響される可能性が出てきた。

 まだしばらくの間、中国、日本はもとより世界中の人びとが落ち着かない気持ちでいることだろう。

 さて、今年度第3四半期の国内総生産(GDP)が発表された。物価の変動を除いた実質で第2四半期に比べて1.6%のマイナスとなり、この状況が1年間続いたと仮定すると年率換算で6.3%減額となった。マイナス成長は5四半期ぶりである。10月からの消費増税に加えて台風被害などもあり個人消費が低迷したことが大きく響いている。消費増税に際して軽減税率や、キャッシュレス決済にポイント還元などの対策を取ったが、所詮大河の一滴だった。

 来る第4四半期は、新型コロナウィルスの影響が大きく関わって来る。相当な減額が予想されることを覚悟しておかねばならないだろう。 

2020年2月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com