4660.2020年2月14日(金) キリノ・フィリピン元大統領の顕彰碑

 今日は若者にとって楽しいヴァレンタイン・デーである。自由が丘駅前のチョコレート店では店員が通りに出て通行人に声をかけていた。

 先月に引き続き、JAPAN NOW観光情報協会のセミナーに出席した。講師は毎日新聞の論説特別顧問・伊藤芳明氏だった。70年代に中東に駐在していたこともあり、中東情勢に精通していて今日の主たるテーマも、今年大統領選で再選を目指すトランプ大統領と日本からベイルートへ逃げ帰ったゴーン元日産会長に関する話題だった。12日の本項に書いたトランプ大統領の読書嫌いとマチス元国防長官の仲について同じ話があり、あまりの偶然に驚いたところだ。

 また、戦時中日本軍により多くの国民が殺害されたフィリピンで、同国国民が反対する中を日本人元BC級戦犯105名を恩赦により日本に帰国させた結果、当時のキリノ大統領は次回大統領選で大敗した。講師は大統領の顕彰碑が日比谷公園内に建立されていると話されたが、知らなかった。フィリピンの独立運動家ホセ・リサールの胸像と顕彰碑は1度訪れたことがあるので、ここにあることは承知していた。日比谷公園は、フィリピンと日本との深い関係を地味に教えてくれるところである。キリノ元大統領は、フィリピン人が日本人から恨まれたり、嫌われることがないように行った自らの決断を家族には話していた。私の亡父は生前キリノ大統領と彼の行動をべた褒めだったが、大統領の意思は日本人の間に伝わっていたのである。伊藤講師はトランプ大統領の大統領再選のためには利己的な行為を何が何でもやると話されたが、同じ大統領でもキリノ大統領とは随分人間性において差があると思う。トランプ氏のように自分と自国のことだけしか考えないような人物が、大統領になってアメリカ国民は幸せになることが出来るだろうか。それで本当に良いと思っているのだろうか。

 現在のアメリカ大統領予備選の様子を注視していると、再びトランプ氏が大統領に選ばれそうな悪い予感がしてくる。はっきり言って、それは世界中の人びとが不幸に襲われることでもある。今のアメリカ国民の常識度や民度には些か失望している。サンダース氏のような常識人が大統領になることはないだろうか。

 さて、昨日の本項に南極で今月6日に今世紀最高の気温18.3℃が記録されたと書いたばかりだったが、何とあれから3日後の9日にいとも簡単に20.75℃の最高気温を表しあっさり記録を塗り替えてしまった。6日は南極半島北端で記録されたが、9日も同じ北端の南米に近いアルゼンチンの研究拠点で記録された。今後も20℃を超える気温が記録されることだろう。いよいよ地球温暖化傾向は抜き差しならぬ状況になって来た。これではトランプ氏に大統領に再選されては益々困ることになる。

 今日までに中国本土の新型コロナウィルス感染者は63,851人、死者は1,380人となった。

2020年2月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com