4659.2020年2月13日(木) 新型コロナウイルス感染者、国内初の死者

 新型コロナウィルス感染真っ只中の中国では、前日の集計より死者242人、感染者が1万4840人増え中国本土での死者は少なくとも1355人、感染者は6万人に迫るところへ来た。日本国内でも大型クルーズ船で感染者が急増し、船内の感染者は218人となった。ついに検疫官まで感染する事態となった。また、神奈川県の80代の女性が今日亡くなったが、日本人で亡くなったのはこの女性が初めてである。

 かつて14世紀に流行したペストは、ヨーロッパで猛威を振るい8千万人から1億人が死亡したと推察されている。また、その後1665年にはロンドンでペストが流行し、約7万人が死亡したが、翌66年にロンドンで大火が起こり、全土が焦土と化してノミやネズミがいなくなり流行は終息したと伝えられている。当時に比べて現在では医療技術が大きく進歩したので、よもやこのような大量死を生むことはないだろうが、それにしても収束の様子が見えないところは不気味である。

 さて、寒暖の差が激しい中で今日はかなり温かい1日となったが、気象温暖化の傾向を象徴するように今月6日、南極でも過去最高の18.3℃を記録した。これまでの最高温度は5年前の3月に記録した17.5℃だった。南極では、過去50年間で平均気温が約3℃も上昇している。南極半島西側の氷河はこの半世紀の間に87%が失われ、その勢いは最近の12年間で特に激しいという。環境省の見方では、南極の氷が解けてなくなると海面が現在よりも40~70㍍以上上昇するようだ。

 南極に限らず地球温暖化傾向は留まるところを知らない。人間が地球を暖めていることは確実である。地球上の各地で自然発火する騒ぎが起きている。つい最近までオーストラリアの森林地帯で野火から大きな山火事になり、北海道を遥かに超える国土が焼土と化したが、地球温暖化防止の動きは他人事のように受け取られ、温暖化の最たる原因である二酸化炭素の排出に真剣に向き合う国が少ない。日本もその点で各国から非難されているが、最も排出ガスの多い中国とアメリカが積極的な対策を講じようとしない現状では、大きな期待は持てない。特にアメリカのトランプ大統領が、自国産業を擁護する立場から二酸化炭素は地球温暖化とは直接的関連は薄いと科学者が呆れる見解を発表するようでは、地球温暖化を防止する有効な手立てがない。

 さて、次元の低い国会でこのところヤジの応酬が激しい。昨日は安倍首相が立憲民主党の辻元清美議員の質問に対して「意味のない質問だ」とヤジを飛ばしたことに対して野党が謝罪を要求し、応じなければ首相の懲罰動議を提出するとしていたが、17日の予算委員会集中審議で首相が謝罪することになった。こんな次元のやりとりを国の最高機関の場でやっているようでは、ろくな知恵も出てこないだろう。

2020年2月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com