3288.2016年5月14日(土) 中国の非礼で傲岸な行動

 アメリカ国防総省が昨日中国の軍事力を分析した年次報告書を公表した。それによると中国は南シナ海の南沙諸島で東京ドームの約280個分、13㎢を埋め立て、この1年間でその広さは6倍以上になり軍事拠点化を進めていることがはっきりした。3000m級の滑走路も整備し、公船による活動などの海空軍事力を着々と強化しているようだ。尖閣諸島を含めた南シナ海一帯に対する軍事行動力を高め、在日米軍基地などを攻撃する能力を向上させたことは間違いないようだ。これまでもアメリカを始め、日本も中国の海上進出については度々牽制球を送っているが、中国側はまったく聞く耳を持たない。当然自国領海に近いベトナム、フィリピン、マレーシアなどは厳しく抗議をしているが、傲慢な態度で無視してそれが東アジアの安定化に大きな障碍となっている。

 そんな傲岸不遜の中国を嘲笑うかの如く、一昨日こんな新聞記事が掲載された。「英女王、中国の訪問団は『非礼だった』」というものである。昨年秋習近平・国家主席が訪英した際、エリザベス女王がバッキンガム宮殿で開かれたパーティで中国側の振る舞いについて思わず口をもらしたようだ。これについて中国外務省の報道局長は、訪問の成功を強調して自画自賛する一方で、誰がその映像を流したのかといら立ったところに、暴露されたことに対して八つ当たりしている感じがした。

 その中国が、2014年に「人民日報」他中国の新聞各紙が選んだその年の「今年の世界10大ニュース」のトップに挙げたのが、恥ずかし気もなく「わが国の外交が世界から称賛」だそうである。どうしてこんなデタラがトップニュースになるのだろうか。わが国とは言うまでもなく「中国」自身である。中国から莫大な援助を受けている小国を除いて、どこの国も中国の外交に呆れはすれども称賛なんてことはこれっぽちも思ってはいない。ただ、中国がそう言われてみたいだけなのである。ありえないことを堂々と世界へ向かって発信するとは、とてもまともな国のやることではあるまい。所詮3等国に過ぎないことを自ら進んでアピールしているだけである。

 あまり他国のことを批判したくはないが、現代中国にだけはやはり一言言っておきたい。他へ語るよりまず自分自身を律せよと。この国が行うことは、少々世界の常識から外れてはいないだろうか。果たして礼儀や作法の心を伝えた孔子や孟子は、本当に中国に生まれた人物なのだろうか。現代の中国人の行動パターンを見ているととても信じられない。これからも中国には世界中が悩まされそうだ。

2016年5月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com