4620.2020年1月5日(日) ワールドカップ成功によるラグビー人気

 昨年TBS・TVで放映され、評判になっていたラグビー・連続ドラマ「ノーサイド・ゲーム」がここ数日再放送されている。ラグビー日本代表チームが、ワールドカップ史上初めてベスト8入りして日本中を熱狂させる大きなきっかけとなったのは、このテレビ・ドラマの影響が大きいと言われていた。実際前回大会で主将を務めた広瀬俊朗が準主役で出演していたし、その他にも現役東芝チームの選手たちが出演して激しいぶつかり合いのシーンを見せていた。放送中にも時折観ていたが、昨日と今日の再録放送で凡そあらすじを知ることが出来た。  

 嬉しいことに昨今ラグビーのプラス効果について多方面で改めて言及・評価されている。先日も国際関係とか、移民、多国籍問題について、多国籍混在の日本代表チームのメンバーが、それぞれ日本チームの一員として日本のために身を賭して戦っていることが大きな話題になった。実際31人の日本代表メンバーのうち、15名が外国人だというから日本人を中心とする国際チームである。過去のイメージからすればまったく別のチームという印象である。しかし、そのことがむしろ今まで外国人との間に壁を作っていた伝統的な日本人の考え方を根本から覆したと評価されている。今では今大会のラグビー日本代表チーム活躍のお蔭で、日本代表のチーム構成に違和感はほとんどない。そういう意味でもラグビー日本代表チームの功績は大なるものと思う。

 2019年度シーズン首位打者となったプロ野球・広島カープの鈴木誠也選手が、今朝の朝日紙にワールドカップをテレビで観てラグビーに熱中しすごく感激して、オリンピックの野球でもあのような試合が出来れば好いと語っていた。代表チームの「ワンチーム」という合言葉も頻繁に使われ、流行語大賞となり流行っている。

 明後日7日は全国高校ラグビー大会決勝戦、11日には大学ラグビー決勝戦が行われ、12日から社会人のトップ・リーグが始まる。まだまだラグビーファンを楽しませてくれるのではないかと期待したい。

 さて、ミヤンマーでは昨4日の独立記念日に合わせて、独立の父と今も国民から幅広く尊敬されているアウンサン将軍を描いた紙幣が新たに発行された。かつてミヤンマーの紙幣の肖像は、全金種とも紙幣にはアウンサン将軍の凛々しい軍服姿が描かれていた。アウンサン将軍とは、言わずと知れた独立を前に暗殺されたアウンサンスーチー国家顧問の父親である。寡聞にして知らなかったが、1990年に当時の軍事政権が個人崇拝につながるとして将軍の肖像画紙幣から他の画に変えたという。それがスーチー国家顧問への忖度からか、今年千チャット紙幣に限って民族衣装を身に着けた父親アウンサン将軍の肖像が復活した。

 千チャット紙幣の価値は約74円相当で、最も使用頻度が高いそうである。私自身ビルマ(現ミヤンマー)の思い出のひとつとして、今も財布に1枚のチャット紙幣を収めて持っている。それは5チャット紙幣で、当時は頻繁に使用したお札である。驚いたのは、その5チャットは現在のレートで換算すると何と0.37円ということになる。20年以上もミヤンマーを訪れていないので、今日の物価や金銭感覚は分からないが、その間に相当インフレーションが昂進したと想像出来る。新札発行により図らずもミヤンマーの衝撃的なインフレを知った次第である。

2020年1月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com