4590.2019年12月6日(金) 安倍首相名の無教養な招待状

 「桜を見る会」に関する不祥事が幕を下ろす気配はなく、次々と新たな問題が明るみになっている。中でも安倍首相と昭恵夫人の招待者の中に怪しげな人物がいることが問題視されている。そのひとりにマルチ商法で高齢者を食い物にしたうえで、2017年12月に経営破綻した「ジャパンライフ」の山口隆祥会長が含まれていたことが分かった。首相はすべて自分は与り知らぬこととして秘書任せにして逃げている。山口会長の悪質性は、14年に消費者庁から行政指導を受けながら15年に「桜を見る会」に安倍首相から招待を受けたことを消費者への宣伝に利用し、挙句に2年後に会社を倒産させて投資した高齢者に大きな被害を負わせたことである。日本共産党の調査に依れば、首相は山口会長とは1対1で会ったことはないととぼけているが、今から33年前に当時の父安倍晋太郎外相が、山口会長とともにニューヨークを訪問している事実がある。そして当時の外相秘書官が現在の首相であることを考えれば、2人が顔合わせしたことはないなどということはとても信じられない。

 更に、当時安倍首相から招待されたことをさも自慢げに会社のPRに利用していた招待状たるや程度の低い文面でこんな初歩的な書状の書き方やルールすら、首相も首相事務所も知らなかったのかと呆れるほどである。

 例えば、冒頭で「拝啓」と書かれているが、そのセットになるべき結語の「敬具」が抜け落ちている。また、行替え次行の最初に1文字繰り下げてスペース分を取っていない。全体のバランスも良くない。総理大臣が郵送する公的な書状としては、基本知識に欠けあまりにも無教養で些かみっともない。首相や取り巻きは印刷後に書状に目を通すことはなかったのだろうか。それにしてもこんな無教養さが公になって恥ずかしくないのだろうか。とにかく本問題については、国会でのやり取り、記者会見の質疑応答などは疑問や不信だらけでこのまま幕引きになるかと考えるとあまりにもお粗末である。国会会期もあと3日で9日には閉会となる。ボロを出したくない政府自民党は、会期の延長に否定的である。元々安倍首相と菅官房長官らは世間知らずの非常識な人物であるが、きちんとした書類の作成などにおいてもド素人の域を出ない。もう少しプロフェッショナルな人物を身近に配置して恥をかくことを少しでも避けようとする気持ちはないのだろうか。

2019年12月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com