4589.2019年12月5日(木) 日本人15歳生徒の読解力が低下

 昨日左足のふくらはぎが急に痛み出しそのまま夜まで痛みが退かなかったが、今朝少し具合がよくなってきたと思っていたところ、昼前にはほとんど痛みがなくなった。そのため整形外科に診てもらうのは止めたが、何が原因でこれほど急に痛みがでて、僅か1日でその痛みが潮を退くように消えてしまったのか皆目見当もつかない。今月中旬に整形外科に行くので、医師に尋ねてみようと思っている。

 さて、3年ごとに経済開発協力機構(OECD)が行う世界の15歳児の国際学習到達度調査(PISA)の2018年度の結果が、このほど公表された。日本ではその対象となる高校1年生約6,100人が参加した。この企画には79カ国・地域が参加している。コンピューターを使ったり、言葉の問題もあるかも知れないが、その中で結果的に日本は、数学と科学では世界のトップレベルは維持出来たが、読解力が3年前の8位から15位へ大きく落ちた。ここにも最近の若者の読書離れが窺える。本を読んでストーリーを考えるとか、著者の考え方について考えるような経験が少なくなっている。この調査に参加した生徒のうち、読書を大好きな趣味のひとつと考えている割合が45.2%もいることは結構だが、その内コミックを読む生徒が54.9%もいると知り、暗澹たる気持ちに襲われた。コミックなぞを読んでいたのでは読書好きとは言えないのではないか。

 日本人生徒は、PCに向かってもチャットやゲームで遊ぶことが多く、学習に利用する時間は少ない。授業でデジタル機器を使う時間もOECD加盟国の中で最下位だそうである。読書本来の目的から離れたPCの使用が、益々活用力を弱めている。その結果選択肢から正解を選べても、大量の情報から必要なものを選び出したり、情報を疑ってみたり、自分の考えを表現したりする力が足りないと断定されている。それが日本の子どもが数学的な知において優れても創造的な考えを産出する力に欠ける結果になっている。

 これは基本的に「読む力」と「書く力」を初等教育の場でしっかり学ばないからだと思う。私自身の体験上から考えると終戦直後の国民学校、小学校の国語は、「読み方」と「綴り方」の2つの教科に分けられていてそれぞれに力を入れていたと思う。やはり読解力の向上は初歩から本を読むことと文章を綴る訓練に尽きると考えている。文科省はこの調査結果を踏まえてこれからどういう対策を取るだろうか。

2019年12月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com