4557.2019年11月3日(日) 今日「文化の日」は81歳の誕生日

 今日11月3日は、「文化の日」であるとともに我が81歳の誕生日である。昨年は80代に足を踏み入れることになって、人生の終末期を覚悟しながらも「傘寿」という祝意が感じられたが、今年は「半寿」というお祝いも半ばという年になった。

 「文化の日」は、文化活動的行事や式典が各地で催され、名称も佳い祝日だと思っているが、近ごろ保守的な人たちの間で、この「文化の日」を「明治の日」に変更しようとの動きがあるらしい。昨年明治150年にかこつけて唐突にそんな話が出てきたが、それは頓挫した。しかし、かつての「明治節」へ復古しようとの思惑が依然あるような動きも見られて、ついあらぬ邪推をしてしまう。「文化の日」は、あまたある国民の祝祭日の中でも、最も格調の高い祝祭日のひとつだと思う。それを今更「明治の日」に変更することもないと思う。

 毎年誕生日は快晴に恵まれているが、今日は薄曇りだった。お祝いに妻がランチでお祝いしてくれることになり、台風19号による多摩川の決壊箇所近くの二子玉川まで出かけた。ガラス越しに見える外の景色が素晴らしいレストランで、美味しいイタリアン・ランチを食した。Face bookで知人からお祝いのメッセージをいくつかいただいたが、大学の先輩からも励ましをいただいた。現在執筆中で来年前半に上梓するドキュメントの後に、もう1冊ノンフィクションを書く予定なので、まだまだへこむわけには行かない。せめて父親の没年齢93歳までは頑張らなければいけないと考えている。

 さて、昨日閉幕したラグビー・ワールドカップに関して、ホスト国日本の完璧な大会運営に過去最高の大会との評価をもらい、日本人ファンの公平で愛情あふれる応援に感激したという選手やチーム関係者、外国人が多い。お世辞抜きにしても1か月半に亘ってこれほど関係者、ファン、一般の日本人を満足させた大会はなかったと称賛されている。実際試合会場の外でも日本人を含めてサポーターの熱気は高まる一方だった。すでに向う20年以内にもう1度日本国内でワールドカップ開催が話題に上がっている。

 そんなワールドカップ万々歳の空気の中で、昨日決勝で敗れたイングランド選手の表彰式時の行動が母国で批判を浴びている。余程負けたことが悔しかったのか、ワールド・ラグビー会長から一人ひとり銀メダルを首にかけてもらいながらも、中には首にはかけてもらわず手で受け取ったり、すぐ首から外してしまったり、その行動が顰蹙を買っているのだ。エディー・ジョーンズ監督にしても最後に受け取り首にかけてもらいながら、壇上から降りるやすぐポケットにしまっていた。テレビでそれらの行為を目にした時、ラグビーのノーサイド精神から逸脱し、少々不味いなと思っていたところ、やはり槍玉に上がってしまった。

 折角の大会成功の心地よい空気に何となく後味の悪さが拭えない。一部彼らの行動は、ラグビー精神とは相いれないものだと思う。少々残念な気がしている。

2019年11月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com