4556.2019年11月2日(土) 南アフリカ優勝でラグビーW杯閉会

 9月20日に始まったラグビー・ワールドカップは、1か月半後の今日南アフリカ対イングランドの決勝戦を迎えた。決勝トーナメント1回戦で日本が26-3で敗れた相手だけに、南アフリカに勝って欲しいと思っていた。両チームともにディフェンスがしっかりしているので、そう簡単にトライは奪えないと思っていた通り、前半はお互いにトライを奪取できずペナルティ・ゴール合戦で南アが12-6でリードした。後半に入って南アが2トライを奪い結局32-12のスコアで南アが勝ち、3度目の優勝を遂げた。第1次予選で(ニュージーランドに)敗れたチーム(南ア)が優勝したというケースは初めてである。

 今日は南アにとっては3度目、イングランドにとっては2度目の優勝が懸かっていただけに南アからはラマポーザ大統領が、イングランド・ロンドンからはハリー王子が応援に来られた。表彰式では大会名誉総裁の秋篠宮が優勝した南ア主将にトロフィーを手渡した。ワールド・ラグビーのビル・ボーモント会長は日本の開催運営と日本人のホスピタリティを高く評価していた。

 今年のワールドカップは日本が初めて決勝トーナメントに進出したこともあり、ラグビー人気はいやが上にも盛り上がった。ゲームの面白さもさることながら、選手及びチームのパフォーマンスがファンの目を引き付け、会場はすべて満員の盛況だった。他のスポーツと異なり、チームは外国人選手を交えて「ワンチーム」として堅いチームワークでよくまとまり、ノーサイドまで勝負の行方は分からなかった。日本チームがカントリーロードの替え歌「ヴィクトリーロード」を唄ってはチームを引き締めひとつにまとまった。昨日行われた東京オリンピック・マラソン開催地決定の協議に際し、森喜朗・オリンピック組織委員長がラグビーの「ワンチーム」を引き合いに出して大所高所に立ち関係者がまとまることを求めたほどである。

 1982年にラグビー発祥のラグビー校を訪れた時、ウエブ・エリス少年像の周りを軽く走ったことがある。南アフリカは、コリシ主将が生まれた1991年に訪れたことがある。偶々長年の懸案だったアパルトヘイト差別政策が廃止された年だった。いずれも懐かしい思い出である。あのイメージを胸に両国を応援していた。

 まずは、ワールドカップは大成功のうちに目出度く閉会となった。テレビのインタビューでも、ワールドカップの閉会を多くの人々が寂しいと言っていた。大会成功は東京オリンピックについても大きな期待を抱かせてくれるのではないかと思う。

2019年11月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com