4507.2019年9月14日(土) ローマ法王来日中に袴田死刑囚と会えるか。

 11月にフランシスコ・ローマ法王が来日され、原爆被災地の広島、長崎を訪問される。ローマ法王の平和への願いの中で、特に核兵器開発、使用反対の気持ちが強く国連でも核開発禁止を訴えるスピーチを行った。今から38年前故ヨハネ・パウロ法王が来日された時は、法王が広島、長崎を訪れることはなかった。フランシスコ法王はとりわけ原水爆実験、核開発反対の意思が強く、自身積極的な行動で核反対のアピールをしている。殊更印象的なのは、原爆投下直後に被災死した弟を背負い被爆地の近くに裸足のまま立って火葬の順番を待っている少年の衝撃的な写真で、裏面には「戦争が生み出したもの」と記され、法王はその写真をいつも手放さず、バチカンの牧師らに配っておられる。

 その法王が、殺人罪で逮捕されて死刑が確定しながら現在再審請求中で収監されていない袴田巌さんと、来日時に面会することで日程を調整中である。袴田さんは収監中にキリスト教の洗礼を受けた。法王が死刑囚と会うことは異例中の異例だが、そこには死刑制度に反対の法王の強い意思もあるようだ。ただ、袴田さんの体調が今一つ勝れず、拘禁症状のため会っても普通の会話が出来るかどうか懸念されている。今や世界では死刑制度は少数派となったが、その死刑制度を採用している日本の立場について世界へアピールする気持ちもあるのではないだろうか。

 この2人とは不思議な縁があると思っている。法王はかつてエレベーターに閉じこめられたことがあるそうだが、私も2002年に新潟市内のホテルで他のお客とともに1時間近く閉じこめられたことがある。また、袴田さんが現役プロ・ボクサーだった昭和35年ごろに後楽園ボクシングジムで試合を観戦したことがある。打たれても打たれても前へ突進する勇ましいボクサーだったことが強く印象に残っている。

 さて、今夕は妻や弟妹とともに鎌倉で甥のジャズ・ライブを鑑賞した。甥はカルテット‘IMAGE’のリーダーとしてピアノ、ベースを演奏し作曲まで行っている。雰囲気は充分だがやや狭苦しいジャズバーだったが、かなり盛り上がりカルテットはお客さんから拍手をいただいていた。時には、こんな気楽な雰囲気に浸れる遊びも好いものだ。特に身内がグループのリーダーであるだけに猶更だ。帰宅したら夜11時半だったので、それだけはちょっと厳しい。

 今夜は久しぶりにアルコールを飲んだ。最近飲酒の機会が減っている。7月28日以来だから、実に50日ぶりにお酒を飲んだことになる。年齢とともに好きだったお酒とも縁遠くなったように感じているが、やはり寂しい気がしないでもない。

2019年9月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com