4479.2019年8月17日(土) 本のタイトルが長くなった。

 今日も朝から暑い。台風は西日本を通過して日本海へ抜け北海道方面へ向かっていった。幸い交通機関も動き出し、お盆休みを終えて帰る人々で交通機関や高速道路は混雑しているようだ。今日は甲子園でも高校野球4試合が行われ、ベスト8校が決まった。ただ、テレビのニュースでは熱中症の防止対策など、暑さ対策についてかなり細かく伝えている。

 さて、最近長い書名の書籍が大分出回って話題になっているという。山下泰平さんというブロガーが初めて出版された著書「『舞姫』の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に依存したので、20万字くらいかけて紹介する本」という長ったらしい名前の本がキッカケのようだ。最近では、同じような傾向がテレビ番組でも使われ、バラエティでも「そんなコト考えた事なかったクイズ!トリニクって何の肉!?」なんて番組がテレビ朝日系列で放映されたという。この傾向には諸説あるようだが、出版不況で検索されやすいワードを盛り込み、題の差別化を図る傾向が強まってきたからだとある専門家が解説していた。

 今から3、4年前神保町のレストランで隣り合わせた作家の加賀乙彦氏と話し合った時、加賀氏から書名は短ければ短いほど良いと聞いたことがある。その時加賀氏はご自分の著書の中のベストセラーは刑務所内の様子を描いた「宣告」だと仰っていた。確かにこれならたった2文字だから短い。その折拙著のタイトル「南太平洋の剛腕投手」をどう思うかと尋ねたところ、まぁこのくらいなら良いでしょうとのお話だった。爾来本のタイトルを些か気に掛けるようになった。今取り掛かって年内、遅くも来春には上梓したいと考えている拙著も仮題は決まっているが、決定ではない。確かに最近全般的に本のタイトルはあまり短くないように感じている。前記のように時代の流れの中で変化が表れてきているのも事実である。決定的なことは言えないにせよ、書籍まで時代に左右されるようになってきたのかと感慨深く思っている。

2019年8月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com