4459.2019年7月28日(日) 小学校のクラス会に出席

 再来年開校150周年を迎える母校・千葉市立幕張小学校のクラス会「和会」に出席のためクラスメート10人が午後6時JR柏駅に集まった。今年1月以来だから半年ぶりの再会である。会場は駅近くのホテル内の中華料理店である。昨日と今日柏市内はお祭りで、駅前は人が溢れ人だかりを掻き分けながら前進する始末である。青森のねぶた祭の出し物まで登場していた。小学校が千葉市内にあるのに、遠く離れた柏市内に集まったり。近年同年齢の集まりは夜間を避けて昼間に集まるケースが多いが、この「和会」はこのところ毎度夜集合である。それはずっと幹事役を務めてくれている高橋繁くんが、柏市内に住んでいることと、最近彼が脊髄狭窄症であまり遠出が出来なくなったからでもある。

 ともかく卒業したのが、68年前だから今や80歳と81歳の好いジジ・ババの集まりとなってしまった。皆昔の性格や個性は変わらないような気がする。昨年も常連の女性がひとり他界した。元気印の女性だっただけに、殊更寂しく感じる。恩師・湯浅和先生去って早や35年である。いつまでこの「和会」が続けられるだろうか。続けられるうちは何としても参加し続けるつもりである。

 さて、今朝の朝日新聞フロント・ページに「2人のヨシコ 運命分けた紙1枚」と興味深い記事が掲載され、別ページの全面に事細かに2人の経歴や実績が紹介されていた。2人の女性とは、女優・歌手で参議院議員を3期務めた李香蘭こと山口淑子と戦前「東洋のマタハリ」と言われた女スパイの川島芳子だった。1枚の紙とは川島芳子が戦後日本人養女として育ったが、それを証明する公的書類がなかったために、中國人でありながら日本の侵略行為に協力した売国奴として処刑された理由となった証明書のことである。

 ふたりとも戦前派の人たちにはよく知られ懐かしさを以て想い出されているのではないかと思う。私にとっても何となくノスタルジックに想わせてくれるふたりである。山口淑子が李香蘭の芸名で主演して映画「支那の夜」をヒットさせ、歌謡曲では♪夜来香♪などを歌いヒット曲となった。戦後彫刻家のイサム・ノグチと結婚して話題を提供したが、その後別れて外交官大鷹弘氏と再婚された。政治家への転身も大鷹氏の影響があったのではないだろうか。

 川島芳子については、ビルマ慰霊団に付いていく度に団員の方々から話を聞かされ、幻想の人のように思っていた。2人ともに家庭的には恵まれなかったようだが、戦時中には頼もしく憧れの女性と羨望の眼で見られていた。

 ふたりは、戦時中の厳しい中を反日感情の高かった中国で活躍したのには、それなりの人知れぬ苦労があったことと察せられる。

 現代のようにすべての面で恵まれるようになるとこういう人たちのことは忘れられがちであるが、時にはこのような企画を紹介して厳しかった時代を振り返ってもらいたいものである。

2019年7月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com