4458.2019年7月27日(土) 小田実さんについて想う。

 24日付朝日新聞「時代の栞」に「何でも見てやろう」の著者小田実について同書、及び小田の行動について紹介している。私自身同書ばかりでなく、小田の思想・哲学・行動に強く惹かれ影響を受けた。それだけに留まらず、私自身の海外武者修行は小田に大きく影響された。2004年にギリシャ政府観光局長賞に拙いエッセイを入賞させてもらったのも、投稿の動機が小田のアクロポリス観に感化されたからである。2007年に小田は75歳で亡くなられた。青山葬儀場で行われた葬儀に私も参列し、その後小田を追悼するパレードに参列したが、それが翌日の朝日朝刊に写真付きで取り上げられてしまった。いろいろな意味でいつまでも忘れられない人である。

 この「時代の栞」記事に小田と親しかった同じべ平連仲間の小中陽太郎さんがコメントしている。その感想を小中さんにメールで送ったところ、小中さんを取材した大内悟史記者から昨日私宛にお礼を兼ねて記事のオリジナルを送って来られて驚いたところである。小中さんが大内記者に連絡したらしい。

 昨今のドキュメンタリーには、小田作品のように読み始めた時に感じるわくわく感があまり感じられない。その点で小田の臨場感あふれる著書や、信念の篭った行動にはなにがしかのエネルギーと圧倒されるような迫力を感じたものである。

 現在80歳代の高齢者冒険家のドキュメントをメディアへの批判を込めて書いているところだが、そこでも少し小田について触れている。小田のような論理的にも納得出来て、行動力も評価できる人はそうめったにいるものではない。実に惜しい人を失ったものである。生存されておられたらトランプ大統領観を小田さんに伺いたいところである。

 さて、昨日から奈良にいる長男が出張の序に我が家に滞在し明日帰るが、今年は我々夫婦にとって金婚式に当たるので、夕食をごちそうしたいという有難い申し出があったので、今夕深沢不動尊近くの和食料理店「田」で美味しい和食をご馳走になった。お店から金婚式祝いまでいただいてしまった。息子も家族そろって健康でいてくれることが嬉しい。奈良に自宅を構えて京都市内へ通勤しているが、いつまでも元気に活動して欲しいと思っている。

2019年7月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com