4452.2019年7月21日(日) 令和初の国政・参議院選挙

 今月4日の告示以来今日の投票まで2週間余に亘って参議院選挙運動が続けられてきたが、今日その決着をつける投票日を迎えた。かねてより懸念されていた投票率が、今回も悪いらしく午後3時ごろになってある政党関係者から、電話で投票に行ったかどうかの確認を求めて来た。今回も投票率がかなり悪そうだ。われわれ夫婦は、いつも通り午前中に近くの息子たちの母校、東深沢小学校投票所へ出かけ投票を済ませた。投票へ来られる人たちを見ていると昨今懸念されているように若者が少ないように思われた。毎度のことだが、全体の投票率もさることながら、若者の投票率の低いことがとりわけ気になる。3年前の参議院選以来選挙権が18歳に引き下げられた。このこと自体は大いに結構だと思うが、その結果としてせっかく与えられた選挙権を若者は無駄にすることなく、権利と義務を行使して投票所へ足を運んでもらいたいものである。最終的に投票率は、明日以降でないと判明しないと思うが、せめて若者には高齢者を上回るような熱意を見せて欲しいと思う。

 今回の焦点は、2千万円が不足とされ論争を来した年金、10月に予定されている消費増税、そして憲法改正である。前2点に話題が集中して表向き憲法論議はあまりなされていないが、自民党としては安倍首相在任中に憲法を改定したいとの願いがあり、問題を逸らしながら密かに憲法問題に照準を合わせている。

 今回の改選議席数は124議席であるが、憲法改正の国会発議に必要な2/3は164議席である。自民党を含む改選勢力は非改選で79議席あり、2/3議席を維持するには、今回の改選で85議席が必要となる。即日開票の結果今夜半には最終的な結果が判明するだろう。野党勢力は結集し、今回も全国の1人区で候補者を一本化した。前回も野党は一本化して1人区で11選挙区を獲得したが、果たして今回はどれほどの成果を上げることが出来るだろうか。

 政府もいち早く参議院の結果総括をやり過ごさないと、対外的には日韓関係の悪化に加えて、アメリカからホルムズ海峡など中東海域の船舶の安全を確保するとの名目のもとに強く参加を要請されている「有志連合」参加への圧力が強まるだろう。アメリカとイランの狭間でこの判断と対応も難しい舵取りを迫られる。下手をするとイランとの友好関係にひびが入るし、日韓関係悪化でアメリカへ有利な仲介を望んでいる韓国にもつけ入れられる恐れがある。

2019年7月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com