4440.2019年7月9日(火) 3万年前の仮想丸木舟、与那国島へ到着

 昨日のブログで触れた「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」が目的を達成した。7日午後2時38分に台湾・烏石鼻を発ち沖縄・与那国島を目指していた手漕ぎの丸木舟は、今日午前11時37分に45時間の航海を終え無事与那国島へ到着した。過去に2度も失敗したので、今回は相当慎重に計画を練ったと思われるが、幸い3度目の正直となった。225㎞の外洋を暑い日射を浴び、真っ暗な夜空の下を太陽と星だけを頼りに渡り切ったことは素晴らしい精神力と体力であり、3万年前の夢とロマンを現代に見事に実現させた。果たしてこの航海が大昔の人類の渡来、日本人の南方ルートによる移動とどれほど近づいたものであるのか、という点についてはこれから国立科学博物館のプロジェクト・チームが分析、検証することと思うが、その報告を楽しみに待ちたいと思う。

 こういう壮大な企画が考えられるようになり、古代に成された地球上のロマンチックな冒険旅行に目が向けば、角突き合わせるような人間関係、特に国際間のいがみ合いやトラブルが少しは減るのではないかと期待したい。

 さて、夢とロマンから一転政治家の金にまつわる話である。疑問だらけの国会議員の昨年の所得が公開された。議員歳費に個人的な収入を足したものであるが、議員ひとり当たり平均2657万円で、最高額は鳩山二郎衆院議員の17億4千万円が突出して多く、父邦夫元議員から相続した株券の株式売却益16億円強が含まれている。平均所得額だけではとても政治活動を行うことは難しいと思われるが、この他に個人収入とみなされないものに政治活動費という使用目的を問われない抜け道のある収入がある。疑問だらけだが、大金持ちで資産家の国税庁を管轄する麻生太郎財務相の所得が3186万円というのも首を傾げるもので、どうにも信じられない。政治家の収支には、見えない金の出入りが随分あるようだ。メディアも政治家の収入の流れをもっと監視して真の実態を伝えて欲しいと思う。

2019年7月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com