4438.2019年7月7日(日) 友が演奏する♪ ペール・ギュント♪ を楽しむ。

 今や1年に2度恒例となった上野浅草フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会が、いつも通り浅草公会堂で開催された。チェリスト赤松晋さんが出演しているので、16名ほどの大学ゼミ仲間が夫妻ともどもクラシックを聴き、その後の懇親を楽しみにやって来た。私も妻と出かけた。いつも演奏曲のうち1曲程度は知っているが、他の曲はあまり知らない。今日演奏された3曲のうち、知っているのは最初のエドヴァルド・グリーグ作曲ペール・ギュントだけだった。1995年にフィヨルドを観光した折にベルゲンを訪れて、グリーグ記念館とその近くにある小さな建物を訪れたことがある。フィヨルドへ続く河畔の寂しい林の中に小さな木造掘立小屋があった。その小さな小屋の中にピアノが置かれていた。そこでグリーグが作曲していたと聞いた。このように人里離れた静かな環境の中でなければ、あのような心に響く名曲は生まれないのだと感慨深く思ったものである。

 終演後これもいつも通りだが、懇親を兼ねた夕食会に楽しいひとときを過ごした。12月1日の次回公演会を楽しみに待ちたいと思う。

 この3月で小松隆二先生が白梅学園理事長を退任されたと伺った。私と同年で80歳でもあるので、後進に道を譲られたようだ。学者でおられるので、これからも研究、及び執筆活動に時間を割かれるものと理解した。

 さて、昨日日本で23件目の世界遺産が登録されることになった。アゼルバイジャンで開催中のユネスコ世界遺産委員会が、日本から申請のあった「百舌鳥・古市古墳群」を新たな世界遺産として登録決定した。日本国内の世界遺産のうち、文化遺産は19件目で、自然遺産4件と合わせて23件となった。

 しかし、この古墳の世界遺産登録に際しては、疑問を感じる点があるのも間違いない。国内最大の前方後円墳は「大山古墳」と呼ばれているが、高校時代に日本史で学んだ当時は「仁徳天皇陵」と呼ばれていた。2番目の規模の「誉田御廟山」は、応仁天皇陵と呼ばれていた。今まで天皇陵と言われていた御陵が、単なる古墳という名で登録されたのに若干不審感が残る。学問的にも、科学的にも正確な調査や、発掘調査は行われておらず、遺品も見つかっていない。加えて立ち入り禁止で外から樹林を眺め、実物は空中写真を見るだけで、これではまったく親しみが湧かない。エジプトのピラミッドのように内部を一般公開するなら、納得がいくが、現状は堀の外からしか見られない。本当に古墳であるのかも疑えばきりがない。臆測ではあるが、仁徳天皇陵には朝鮮渡来人の遺品が収められている可能性があり、もしそうなら天皇家に大和民族ではなく、朝鮮民族のDNAが残されていることが考えられるとして、宮内庁が調査を阻んでいるという話を聞く。専門家らの正確な実地調査を行わずに、世界遺産に登録申請すること自体疑問を感じるし、世界遺産の権威を損ねるものだと思う。折角の世界遺産登録ではあるが、何となく釈然としないのは私だけだろうか。

2019年7月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com