4425.2019年6月24日(月) 奇妙な名の新党「れいわ新選組」

 今朝突然揺れた。地震だ!と思ったところ世田谷区は震度3だった。震源地は房総半島沖合だった。夕食時にもまたひと揺れやって来た。今度は伊豆半島が震源地で世田谷区は震度1だった。先日の新潟・山形地震以来地震が多い。気を許せない。

 さて、午後参議院本会議で安倍首相への問責決議案が否決された。国会会期も残り3日となり、野党各党は次の手として明日衆議院へ安倍内閣不信任案を提出することを検討している。

 先日麻生財務・金融担当大臣に対しても同じ問責決議案と不信任案が提出され否決されたばかりであるが、どうしてかくも首相と№2の麻生大臣に対する不信感が強いかというとその強引さと不誠実さにあるようだ。とりわけ老後の生活費が年金だけでは、2千万円不足するとの金融庁の報告書以降の政府の対応が国民から不満を買っている。この問題に対する世論調査でも安倍政権の対応に納得していない国民が68%もいるし、年金改革は不十分としている人は72%もいる。全体として安倍内閣の支持率は朝日世論調査45%前後(NHKは42%)で、極端に低いわけではないが、個別の問題になると信頼度は低下する。それは国民のためを考えて真剣に、かつ真摯に問題に向き合わない好い加減な姿勢が見え隠れするからである。

 長期政権による過信の結果、少々思い上がりが過ぎるのではないか。安倍首相は外交にも自信満々だったが、このところ思い通りに行かないことの方が多い。トランプ大統領に接近し過ぎてアメリカから超法規的な高価でイージス・アショア等ミサイル関連資材を購入させられ、その見返りに金正温・朝鮮労働党委員長との会談を大統領に頼んでみても実現出来ず、拉致問題の解決は遠のくばかりである。プーチン・ロシア大統領との友好関係をPRしても、結果的にロシアから北方4島は返還する意図はないと冷たい考えを伝えられている。

 来る28日に大阪でG20サミットが開催され、議長役を務める安倍首相は世界中からその言動が注視されるが、今の様子では国際社会の信頼に応えられるだろうか。

 来月には参議院選挙が行われる。弱い野党各党が足並みを揃えてこそ自民党に対抗出来る。結束して自民党を一泡ふかせて欲しいものである。

 こんな時に山本太郎・参議院議員が「れいわ新選組」というふざけたような党名の新党を起ち上げた。東京地方区に立候補を予定しているようだが、今日自宅へ配達されたパンフを見ると判りやすい公約と意味不明の公約が混在している。どこまで本気なのか判りかねる。「政権とったらすぐやります!」などと訴えているが、とても無理だろう。公約を実行するにはいくら予算があっても足りないと思えるからだ。①消費税廃止、②全国一律!最低賃金1500円「政府が保障」、③奨学金徳政令(奨学金に苦しむ555万人をチャラにする)、④公務員増員、⑤一次産業戸別所得補償、等々美味しい話ばっかりである。あまりにも現実性がなく、実現はとても無理と思える。とんでもない発想と思えるが、すでに寄付金が1億円以上集まっているというから分からないものだ。実現性は別にして、安倍内閣も少しは見習うべき点があるかも知れない。

2019年6月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com