4411.2019年6月10日(月) 「時の記念日」に海外武者修行を想う。

 今日は国民の祝日ではないが、1920年に初めて時計が使われた日を記念する日として「時の記念日」と制定されている。しかし、近年あまり特別の日として話題には上がらなくなった。そのせいで天が同情したわけでもあるまいが、100回目の今日の「時の記念日」は、朝から小雨が降り続けてすこぶる寒い。昨日から仕舞っていたカーディガンをまた引っ張り出して身にまとっている有様である。挙句には、夕方には部屋の暖房スイッチをONにしてしまった。札幌ですら20.4℃だったのに、今日の東京の最高気温は17.4℃で全国で最低だった。

 さて、ネットで興味深い記事を見た。レクシー・アルフォードさんという21歳の若いアメリカ人女性が、先月末に北朝鮮を訪れて最年少で世界の独立国196か国すべてを訪れる珍しい記録を作ったという記事である。これにより21歳にして、2013年に24歳の青年が打ち立てたギネス世界記録を破ることになった。彼女は両親が旅行会社を経営していたこともあって、幼いころより海外旅行が身の周りにあった。3年前彼女は自らが72か国を訪れているのに初めて気づき、最年少記録にトライしてみようと思ったそうである。この間3年で124か国を訪問したというから、10日間に一つの国を訪れている計算になる。私自身現在までに79か国を訪問しているが、年齢的に考えても残りの人生で196か国はとても無理だ。

 彼女の話に素直に頷けたのは、両親が彼女に世界中の人の様々な生き方を見せることが大切だと考え、それが彼女に大きな影響を与えたと語っていることである。彼女の両親と同じように私自身も出来るだけ多くの国の人々の生活の実態を知ることが、人生において大切なことだと考えている。

 先日新刊共著「令和の観光」(仮題)の最終原稿を書き終えて、その前に取り掛かっていた、過去の海外武者修行をテーマに取り上げた拙著の執筆に再び向かっているが、そこでもこれまで80年の人生を振り返って半世紀以上もの間海外を旅して体験した諸々の経験をベースに現実に見聞し参考になった事象を取り上げている。特に拙著では、メディアに対する不満と言い分を書いている。メディアがあまり情報が取れる最前線へ足を踏み入れることなく、安易に伝聞で書いたり臨場感を感じることなく記事を書いている現状を私なりに憂いているからである。

2019年6月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com