4382.2019年5月12日(日) 大阪都構想に対する自民・公明党の対応

 先月21日行われた衆議院議員補欠選挙大阪12区で大阪維新の会推薦候補が自民、公明党推薦候補に勝利した。同月7日の大阪知事選、市長選でも大阪維新の会の前市長と前知事がそれぞれダブル勝利を収めた。この折知事、市長両候補の最大のアピールは2度目の大阪都構想だった。これに反対していた自民、公明両党は大阪維新の会に対決する候補者を立てた。結果的に自民、公明党はともに大阪維新の会に敗北した。しかし、もやもやした憲法改定議論を前に改定に賛成する大阪維新の会とこのまま対立したままでは、自民党にとっては改定に支障を来す。

 昨日になって自民党大阪府連と公明党大阪府本部は、大阪都構想の是非を問う住民投票の実施を容認すると表明した。これにより2020年には憲法改定に一歩踏み出したい自民党は、公明党とともに改憲勢力として大阪維新の会、日本維新の会を味方に引き入れたいと考えたのだ。何のことはない。大阪維新の会の前に兜を脱いだのである。いつもながらの腰砕けである。戦略上自己主張するより相手に合わせる作戦を取った方が大阪の政治戦略としては有利と見たのだろう。都構想反対の看板を賛成に塗り替えたわけである。節操のないこと夥しい。

 自民党はこれまでの例から考えて場当たり的にやりかねないことである。しかし、宗教政党である公明党は目先の誘惑に目がくらみ自らのテーゼを簡単に引っ込めるなんてありえないと思ったが、そうではないのである。簡単に妥協した。今度の例も自民党に歩み寄り政府与党として足並みを揃えているのも、つまるところ大臣ポストが欲しいだけで、党としての主義主張は霞んで見える。

 主体性がない政党では、存在する意味がない。公明党は宗教団体・創価学会が生んだ政治団体であり、政治活動の場で得たパワーを親元へ還元しようとしているのかも知れないが、とても国政に貢献しているようには思えない。もう少し、主体性を表に出す活動をしなければ存在感は益々薄れるだろう。

 さもなければ、政治活動から足を洗って宗教活動に専念、注力する方が、創価学会会員にとっても、また一般国民にとっても有難いことだと思う。

  こんな犬も食わないようなニュースに引き比べ、やはりスポーツは好い。今日アメリカの学生大会でフロリダ大学留学中の日本人短距離選手のサニブラウン・ハキーム選手が9.99秒で優勝し、100m10秒の壁を破った2人目の日本人選手となったことだ。

2019年5月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com