4359.2019年4月19日(金) 平成時代も残り12日間となった。

 今日で平成時代も残すところ12日となった。昨日、今日と天皇・皇后両陛下は伊勢神宮へお参りされた。これが両陛下にとって最後の地方訪問となる。退位に向けた儀式のために外宮から内宮を参拝され、天照大神へご退位を報告された。行く先々で市民から大歓迎を受け、中には涙をこぼす人もいた。新幹線で帰郷された東京駅前にも多くの人々が待ち構えていたが、両陛下は丁寧に手を振っておられた。

 これまで災害被災地や各種の行事に出かけられて公務が大変だったことと想像出来るが、両陛下の素晴らしいところは災害被災者や遺族に対して膝を折って同じ目線で話しかけ寄り添う姿勢である。出来るだけ国民に近づき言葉をかけて励ますことである。その点では、明治以降最も庶民的で優しい天皇・皇后陛下だったのではないかと思う。その点では、いつも下品で横柄な態度を取る麻生太郎・副総理などは両陛下を少しは見習ってはどうかと思っている。

 実際朝日新聞世論調査に依ると両陛下のお人柄や、公務への関わり方から皇室に親しみを抱いている国民は、過去最高だという。特に、女性、高齢者ほど皇室への親しみが強い。ほぼ8割の国民が皇室に親しみを抱いている。その最大の理由は、両陛下のお人柄によるものであることは間違いないと思う。

 両陛下は今年結婚60周年のダイアモンド婚を迎えられた。我々夫婦も来月結婚50年の金婚式を迎える。両陛下がご結婚された年に大学に入学した。在学中の夏休みに父が勤務していた明治乳業が夏季だけオープンした旧軽井沢のアイスクリーム店でアルバイトをしていた時、しばしば店の前を当時の皇太子が隣に美智子妃殿下を乗せてテニスコートへドライブされた姿を目撃している。店には、正宗白鳥、水戸光子、月光仮面の大瀬康一らがふらりと来られた。あの時浅間山が噴火して噴石が店へ飛んで来たこともあった。思い出せば、いくつか懐かしい思い出がある。

 小田急電鉄新入社員時代に見習い駅員として玉川学園前駅に勤務していた時、勤務明けなのに当時皇太子、皇太子妃だった両陛下がロマンスカーで箱根のスケート国体開会式へ向かわれたので、戻られるまで無人の1号踏切で臨時踏切番を務めさせられたことがある。昨年はオペラシティで東日本大震災チャリティ・コンサートを鑑賞してお帰りの際2階席で立ち上がって手を振っておられ、思い過ごしかも知れないが、1階席にいた私は、天皇と視線が合ったと思った。

 その平成も間もなく幕を下ろそうとしている。昭和天皇が崩御された昭和から平成への元号変更の時とは大分印象が違う。昭和時代と違って、天皇は平成というご自分の御代に戦争がなかったことを喜んでおられるという。両陛下には退位後、上皇、上皇后としてゆっくりお休みいただきたいと願っている。新しい令和の時代も戦争のない平和な時代であって欲しいものである。

2019年4月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com