4360.2019年4月20日(土) 愛用車との別れが近づいている。

 昨日都内池袋で些か身につまされる交通事故があった。自家用車を運転して暴走し、赤信号を無視して猛スピードで交差点に入り歩行者、自転車にぶつかり、更に進入してきたごみ収集車を横転させ母子2人が死亡し、重軽傷者を出した。ブレーキを踏んだ形跡がなく、事故を起こしたようだ。ドライバーは私より年長の87歳で、一昨年免許を書き換えたそうだが、1年前に車の運転を止めると話していた。止める決断がつかないまま大きな事故を起こしてしまった。止めると決断したら即実行することが大切である。中途半端な気持ちでいると後悔することになる。旧通産省から㈱クボタへ移られ、副社長の要職まで務められたエリートに決断力が欠けていたことが惜しまれる。

 高齢運転者による交通事故は年々増加して、昨年は75歳以上の運転者による死亡事故は対前年10%増で、80歳以上は7.2%増だったそうである。

 実は私自身昨年11月に80歳になり、今年7月に自家用車が車検切れともなるので、6月いっぱいで免許証を返納して運転を止めるつもりで車の処分についていろいろ当たっているところである。学生時代に運転免許証を取得して60年近く運転してきたが、そろそろ年貢の納め時だと思っている。近日妻と最後のドライブを兼ねて箱根へ1泊旅行を考えている。

 初めて自家用車を購入してからこれまでに各種の車を乗り換えたが、国内で乗るにはやはり国産車の方がずっと使いやすいし、経費も掛からなくてメリットがあると感じた。これまでトヨタ、日産車に乗ったが、それらの車の方が、率直に言って以前乗っていたオペルや、現在所有しているフォルクスワーゲンPOLOより良かった。オペルでは冬の箱根で路面の氷結に気づかず、滑って道路壁にぶつける自損事故を起こしたこともある。

 旧厚生省に出入りしていた当時、太平洋戦争戦没者遺骨収集事業に関わり、長年に亘って毎年1ヶ月間サイパン島をベースにミクロネシア諸島を回っていたが、厚生省課長のドライバー役としてサイパン島内を随分ドライブしたものである。今から半世紀近く前にはニューヨークで公認会計士をやっていた学生時代の友人と、派手なスポーツカー、コルベット・スティングレイを共有していた。ニューヨークを訪れ時間的余裕のある時には、近郊へドライブしたこともあった。その友人も帰国後まもなく亡くなってしまった。車にまつわる話題と思い出は尽きない。

 それほど運転が好きだったわけではないが、それでも最後となるとやはり一抹の寂しさが湧いてくるのは仕方がない。いよいよ車との決別が近づいている。

2019年4月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com