2833.2015年2月14日(土) 駒澤公園管理にお役人の非常識

 いつも通り近くの駒澤オリンピック公園にウォーキングに出かけた。このところ気になっていたことがあった。1964年東京オリンピックの祭にはバレーボールやレスリング会場として使用された、屋内競技場の入り口付近に大きな広告塔が建っていて、そこには何と2年前の「スポーツ祭東京2013」の文字が大々的に案内掲示され、お粗末にも今日までお正月を2度も迎えているのである。いつも広告塔の前を通るたびに違和感を抱いていたが、多くの人々が訪れる首都東京の一等地の目立つ場所に、すでに行事が終わった案内表示をそのまま1年以上も掲示しているその無神経さに呆れていたのである。これについては、先月24日付き本ブログにも書き込んだ。近所の自治会の方も困ったものですねぇと言っている。

 そこで近所の一住民として東京都に対して、広告塔を別の新しい案内に書き換えるか、除去することはできないものかと問い合わせたが、予期していた通りなしのつぶてなのである。役所というところは、表向きは住民の意見を酌むような体裁の好いポーズを取っているが、所詮自分勝手なご都合主義に凝り固まっている人たちの集団なのである。いくら住民税を払っていても、お役所は一住民の声など無視することを屁とも思っていない。そこで今度は東京都のHPで調べた、それらしい部署へメールで問い合わせてみた。

 期待もしていなかったが、3日ほど経ってから、オリンピック・パラリンピック準備局スポーツ施設担当課長さんと名乗る人物からメールで待ち望んだ回答が送られてきた。そこで件の課長氏は何と言ってきたか。

 「ご意見のありました体育館前の広告塔につきましては、スポーツ祭東京2013(第68回国民体育大会、第13回全国障害者スポーツ大会)の広報活動の一環として設置され、その後指定管理者が管理を行っております。大会開催に伴うスポーツ機運の高まりを一過性で終わらせることなく、大会終了後も施設に引き継いでいくことを目的として、本広告塔を維持管理してきました。しかし、大会終了から1年以上を経過したことから、後利用を検討し、今年度内を目途に、体育館地下にありますカフェテリア、メモリアルギャラリー及び各種イベント等の案内標示に変更する予定です」。

 何とものんびりした対応なのである。お役所の言い分は、まったく的外れであり、自分たちが何もやっていないことを自ら告白しているに過ぎない。「スポーツ祭東京2013」以後指定管理者が管理を行っているとは笑止千万ではないか。どうも問題の本質がよく分かっていないようだ。行事が終わって何もやる予定がないが、一過性で終わらせたくないので、終わった行事をそのまま引きずっていくというようなわけの分からないことを言っている。幼稚にもイベントが終わったらそのままにしておくことが、一過性で終わらせないことだと思っているようだ。

 そして、今日現場へ行ってみた。広告塔はきれいに白ペンキで塗りつぶされ、みっともない過去のイベントの案内は見事に消去されていた。これで良いので、我々都民としては単純にこのことを求めていただけである。メールは屁理屈をこじつけているだけだが、やはり役所内にも常識派がいると見え、早速過去の遺物を消去してくれた。

 なぜ課長氏は、すぐ簡単にできるこのような措置を直ちに取らなかったのか。そして外部に対して言い訳ばかり言っているのか。お役人には無意識の内に住民不在と住民軽視思想があるせいだと思う。

 心配なのは、2020年東京オリンピック・パラリンピックの下準備がこういうお役人たちによって行われることだ。森喜朗さんも知ったらびっくりするのではないか。本当にオリンピックは大丈夫だろうか。お役人天国も好い加減にしてもらいたいものだ。

2015年2月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com