4348.2019年4月8日(月) 統一地方選挙にいくつかの課題が・・・

 昨日行われた統一地方選挙前半戦の結果は、党内に分裂あり、造反ありで話題の多い選挙だったと言える。北海道で全国最年少知事が誕生したり、政令都市相模原市議選では最下位当選者と次点が同数で、くじ引きで当選者を決めるようなこともあった。また、当選した知事11人のうち、8人がエリート官僚(東大卒7人、京大卒1人)だったことに驚いている。知事になる近道は地元出身というより官庁OBの方が有利であることが分かったが、どうも素直には納得しにくい。

 選挙全般について心配なのは、近年になって懸念されていた投票率の低下傾向が顕著になってきたことである。特に道府県議選は戦後最低を記録した前回を更に下回った。特に香川県と大分県の投票率は、前回より10%も下がった。全投票率の平均は44.08%となり、前回より1%、前々回より3%以上も下がっている。指定市議選の平均投票率も前回より1%減の43.28%である。今後どこまで下がっていくのだろうか。投票率が下がるということは、民主化率が下がることと同じではないだろうか。

 さて、最近ではあまり紹介されなくなってしまったが、今日はお釈迦様の誕生日で仏教の宗派によっては花祭りという行事が行われる。戦後間もない小学校低学年生のころ「国語」、或いは「読み方」と言っていたかも知れない授業で「今日は楽しい花祭り 天井天下を指さしてお立ちになってるお釈迦様」という文言があったことを覚えている。お釈迦様はインドのルムピニで生まれた。若いころバンコックへ行くと決まって宿泊したのは、ルムピニ公園前の中クラスのバンコック・タワーホテルだった。今年われわれ夫婦は金婚式を迎えるが、50年前の新婚旅行でもそのホテルに泊まり、ルムピニ公園内を散歩したものだった。

 そのお釈迦様の誕生日に日産自動車臨時株主総会が開かれ、前会長で身柄拘留中のカルロス・ゴーン氏が取締役を解任された。ゴーン氏の特別背任容疑はもちろん糾弾されるべきだが、日産経営陣がゴーン氏を言いなりにさせた経営責任も問われるべきだと、株主からは現経営陣に対して厳しい批判的な声が浴びせられた。

 ゴーン氏を拘留した地検サイドにも凡ミスというか、手抜かりがあった。ゴーン氏再逮捕の際妻のレバノンの旅券、携帯などを押収して妻の出国を防止したつもりだったが、何ともう1冊所有していたアメリカの旅券を使われ彼女はフランスへ出国してしまった。ゴーン氏は再逮捕前に自分の無罪の主張を述べた録画を公開するという。どう考えてもゴーン氏に同情出来る余地はないが、それでも自己主張を翻さない姿勢には検察もほとほと手を焼いているのではないだろうか。妻はフランスで何と弁明するだろうか。

2019年4月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com