4346.2019年4月6日(土) 国内外に悲喜こもごものニュース

 最近不意打ちのようなびっくりニュースや先行きが見えないニュースが、五月雨式に伝えられている。一昨日日産前会長カルロス・ゴーン氏が再逮捕された。先月109日間の拘留生活から保釈されたばかりで、また再逮捕とは予想もしていなかった。これでゴーン氏は4度目の逮捕となる。弁護側も不本意なやり方に怒りを表している。メディアでも予想外の展開に驚いているようだ。日産からオマーンの日産販売代理店に送金した資金を私的に流用したとして特別背任罪に問われたものである。それにしても欲の皮の突っ張ったゴーン氏は、フランスのルノーからも同じような疑いをかけられている。本人は正当な行為とあくまで無罪を主張しているが、何に使うのか分からない現金を会社側に支出させ、私的に高価な買い物をして贅沢三昧に耽っているようでは、説得力を伴わない。いつになったらこの事件が決着するのやらまったく見通しが立たない。

 さて、迷走気味のイギリスのEU離脱について今月12日に期限が迫った中で、昨日メイ首相はトゥスクEU首脳会議常任議長に離脱期限を6月30日まで延期してくれるよう書簡を送った。これをEU側が認めるかどうかは不透明である。ただ、トゥスク議長はイギリスには離脱戦略を練り直す必要があると考えており、最大1年間の延期を打診すると見られている。決着までにまだまだ時間がかかりそうだ。

 また、9日に行われるイスラエル総選挙で形勢不利なネタニエフ首相に外交成果をもたらすイメージアップのために、アメリカのトランプ大統領がイスラエルの占領地ゴラン高原にイスラエルの主権を認める発言をしたことが国連を始め、アラブ諸国、EUなどから反発を招いている。それが、イスラエルでは逆の効果もあって急速に与党リクードが支持を盛り返しているという。国民の支持なんて所詮利己的で移ろいやすいものだということをよく表している。

 そんなあまりパッとしないニュースが続く中で、わが日本科学界がまた殊勲甲の実績を挙げた。昨日宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が地球から3.1億㎞離れた小惑星「リュウグウ」に人工クレーターを作るため、衝突装置を爆発させて金属の塊を撃ち込むことに成功した快挙である。2月に「リョウグウ」へ着陸したヒットに続くものである。専門的で理解し難いが、テレビでCGを使用した解説で少しは分かるようになった。これで宇宙の小惑星の岩や砂を採取出来る可能性が生まれたことから、神秘的な宇宙の様子が徐々に解明されてくる。大した科学の粋である。「忖度」政治家のお粗末な話を聞いているとがっかりするばかりだが、政治とは離れた分野では日本の力は素晴らしいものだと思う。

2019年4月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com