4343.2019年4月3日(水) イギリスのEU離脱案、またも否決

 一向に結論が出ないイギリスのEU離脱問題は、一昨日も議会で議員が提案した4つの離脱方法について賛否を問うたが、いずれも否決された。しかし、EUの関税同盟に離脱後も残る案は賛成273票に対し、反対276票の僅か3票差で理解を得られず、この先の見通しが立たない。現状では離脱時期4月12日を更に延期してもらうより術はないのではないだろうか。さあ! メイ首相よ どうする!

 トルコでは統一地方選が行われ、主要都市で有力与党候補が敗れてエルドアン政権に逆風が吹いている。今トルコはアメリカとの関係がうまくいっていない。特にトランプ政権による経済制裁などで通貨リラの対ドル価値が大幅に下落し、輸入コストの増大で物価が上がり国民生活を直撃している。一昨日にはトルコに対する最新鋭ステルス戦闘機F35の納入を凍結するとアメリカ国防総省が発表した。アメリカにとっては航空機導入に際して、トルコ政府がアメリカとロシアを天秤にかけているのがどうもお気に召さなかったようだ。これまで我が道を往くの感があったエルドアン大統領も、苦しい立場に追い込まれている。選挙の最終結果が出た時点でトルコと大統領の次の手が試される。

 一方5年前にクリミア半島をロシアに占領されたウクライナでは、反ロシア派と親ロシア派の対立が激しくなっている。その最中の先月30日に39人も立候補した大統領選挙で現職の人気低落気味だったボロシェンコ大統領が、新人のコメディー俳優のゼレンスキー氏に敗れた。その得票率はゼレンスキー氏の30.4%に対してボロシェンコ氏は17.8%、ティモシェンコ元首相は3位の14.2%だった。いずれにせよどの候補者も過半数に達せず、来る21日に上位2人による決選投票が行われる。

 微妙な立ち位置にあるウクライナにとって、政治にまったくの素人が仮に大統領になったら国家の運営はどうなるのか、些か心配である。それも現職が実績を示せなかったことが大きな要因のようである。21日の結果を注目したい。

 さて、今日選抜高校野球決勝戦が愛知県東邦高と千葉県習志野高の間で行われ、6-0で東邦高が勝ち、驚いたことに5度目の優勝を飾ったというから凄い。しかも平成元年と平成最後の今年に優勝で掉尾を飾ったというから二度驚かされた。

2019年4月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com