2838.2015年2月19日(木) 橋下徹大阪市長、佐野真一氏及び朝日新聞と和解

 今日の株価はついに1万8千円台まで伸びた。東証証券市場の終値は18264円で、実に14年9カ月ぶりの高値となった。明らかに円安が効果を上げ輸出が伸びている。最近話題になっている中国人を始めとする海外からの日本への旅行者も増えている。まずはほっとしているところである。

 因みに今中国では春節に入り中国民族大移動を演出している。今年も多くの中国人が主に買い物を目的に団体で日本にやって来ている。大手のデパートでは、早くから春節の中国人訪日客を対象に秘策を練り、あの手この手で対応しているようだ。彼らは日本人買い物客とは桁違いの消費意欲で大金を叩いている。各地の観光地でも、中国人さまさまというもてなしようである。この現象が続けば、わが国にとっても有り難い話で、一過性に終わらないよう願うばかりである。

 さて、2012年10月26日号「週刊朝日」が当時の橋下徹・大阪府知事を特集として採り上げ、その内容について橋下氏から名誉棄損で訴えられていたが、昨日発行元の朝日新聞出版、ノンフィクション作家の佐野真一氏と橋下氏の間で和解が成立することになった。

 そもそもこの特集の意図がよく理解できなかった。いかに橋下氏が剛腕で我儘だったにせよ、橋下氏の家系のプライバシーを事細かく書いて、当人にとっては触れられたくない部分まで暴露されては、誰でも憤慨するであろう。それが飛ぶ鳥を落とす勢いだった鼻っ柱の強い弁護士・橋下氏にはとても我慢ならなかったのだろう。それで一気に裁判へ持って行ったのだろう。その気持ちは分かる。

 手元にある件の週刊誌を手に取ってみると、いかに報道の自由、言論の自由とは言え、よくもこんな橋下氏を誹謗するような酷い表現で文章を書くものだと思う。

 表紙に橋下氏の写真を使い、そこには「『ハシシタ』救世主か衆愚の王か」とか、「橋下徹のDNAをさかのぼり本性をあぶり出す」と書かれ、本文冒頭には第1回「パーティにいた謎の人物と博徒だった父」と端から橋下氏に挑戦的なのである。さらに見出し文には「~ノンフィクション作家・佐野真一氏と本誌は、彼の血脈をたどる取材を始めた」と続く。この特集は発行後橋下氏の抗議により、第1回だけで中止となった。

 結局今日の和解でことは決着した形になったが、それにしても大物人物や大新聞社が関係した特集記事であるのに、随分時限の低い話である。朝日の矜持がガタガタと崩れて、従軍慰安婦関連の怪しげな報道に至ったのもこの辺りに、傲慢な体質があったことと無縁ではないような気がする。

2015年2月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com