4330.2019年3月21日(木) 東京、及び各地で桜開花宣言

 桜の季節が近づいているとあって桜の開花宣言が注視されている。春分の日の今日東京でソメイヨシノの開花が発表された。昨日から今か、今かと靖国神社内の標本木の周囲にはメディアを始め、大勢の人が寄って来た。東京管区気象台の職員が標本木の桜を観察しながら、昨日は4輪の開花が見られたが、1輪足りずに開花とはならなかった。あと1輪の花が開いて5輪以上が開花すれば正式に開花宣言がなされると今日こそはとばかりテレビ各局取材班が訪れ、実況中継を行うほどの有様である。期待通り午前中気象台職員が訪れて開花を宣言した。平年より5日早く、昨年より4日遅い開花だそうである。それにしても全国的に桜の開花のような植物の季節的なうつろいを大騒ぎして中継するのは、恐らく日本だけの特殊な現象ではないかと思う。

 今日徳島県美馬では夏日を超える27.3℃を記録して、全国的に夏に近い気温を記録したようだ。これから桜の開花により一気に春爛漫となるだろう。

 さて、イギリスのEU離脱問題がイギリス国内でもめて混沌として一向に愁眉を開くことが出来ない。EU離脱の期限は今月29日である。イギリスはなお離脱期限を延長してもらい次の手を打とうとしてEUに再交渉する予定であるが、EU首脳会議で認められなければ、「合意なき離脱」の可能性が強まる。イギリスの問題解決の手法が、かつての大英帝国時代から徐々に劣化している。今ミヤンマーで問題となっているロヒンギャ難民問題も、原因はと言えば、イギリスの「分割統治」という身勝手な支配によって戦時中に行われたロヒンギャの強制移住のせいである。

 そんなヨーロッパの動きも気になるところだが、アジアの中でも来る24日にタイで総選挙が行われる。このタイの首班選出方法が分かり難い。2006年に当時のタクシン首相が海外滞在中にクーデターにより失脚して以来、軍部、民政と政権がくるくる変わり、現在はプラユット陸軍司令官が暫定首相を務めている。今回は民政移管に向けた総選挙と言われているが、憲法裁判所がタクシン派政党を度々解党させている。だが、依然としてタクシン派の人気は高く、過半数に達しないが第1党の座を占めると見られている。今年に入ってから現国王の姉王妃がタクシン派の首相候補として名乗りを上げたが、王室は政治に中立であるべきとして国王から立候補を取りやめるよう要請された王妃が辞退した経緯もある。

 タイは日本とも深い付き合いのある国であるだけに、何とか安定した民主的な政権を確立して欲しいものである。

 因みに昨20日の国際幸福デーに当たり、国連が「2019年世界幸福度ランキング」を発表した。それによれば、156か国中でタイは52位、日本は昨年の54位から順位を4つ落として58位でタイの方が日本を上回った。この種のランクは、GDPや平均余命のように実態を数値化出来るものなら良いが、統計数値に換算出来ない「社会への寛大さ」「自由度」「社会的支援」などが組み込まれているので、必ずしも実態を表しているとは言い難い。また、世界一幸福な国と言われているブータンが100位にも入っていない点も首を傾げるところである。それでもいつも通り上位国はほとんどヨーロッパ諸国で、1位フィンランド、2位デンマーク、3位ノルウェイで、アジアでは25位の台湾がトップで、次いで34位のシンガポールだった。韓国は54位、ロシアは68位、中国は93位だったが、凡そそんなところだろうと思う。

2019年3月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com