4318.2019年3月9日(土) 国の男女間差別は経済力とは無関係か?

 日本には男女間にいろいろな分野で差別があるとは昔から言われて、今もって思うように男女差はなくならないようだ。その国際比較上の例として、国会議員の男女比率がよく引き合いに出される。昨年の統計によると男女差が少ないのは、欧米諸国を尻目にアフリカや中南米諸国が進んでいることに意外な感を抱いた。

 男子議員より女子議員の数が多いのは、1位ルワンダ、2位ボリビアで、3位は若干男子が上回ってキューバである。キューバが女子の割合が高いのは、すべての面で差別が少ない点から理解できるが、ルワンダとボリビアはとても原因が分からない。他にもアフリカ、中南米の多くの国々が上位にランクされている。あれほど人権にうるさいアメリカが、女性の割合が世界で101位で29.7%であるのにも驚かされる。

 日本は情けないことに僅か13.7%で、何と世界で140位というから日本の女子は救われない。アジアは世界的にはやや他の地域の後塵を拝して、トップが46位フィリピンの29.1%で、以下52位ラオス27.5%、56位ベトナム26.7%、70位中国24.2%、75位シンガポール23.0%となっている。日本は残念ながら121位の韓国、126位の北朝鮮にも及ばない。

 そんな時に珍しくアメリカで男性の好待遇に比べて女性のそれが低すぎるとして、サッカーの女子代表チームが是正を求めてカリフォルニア州裁判所に訴えを起こした。女子代表はワールドカップで3度優勝し、現在世界ランク1位であるのに対して、男子チームは世界25位である。それにも拘わらず、男子選手に比べて女子選手の収入はかなり低いというのが、女子の言い分のようだ。

 一般的にスポーツ選手の収入は、試合で得た賞金や、観客数にスライドする。その点で現状は男子チームの方が多くの試合数と有名人気チームとの試合が多いので、収入の分け前から言って女子の主張に若干無理があると思っているが、こういう場合の裁判所の判断はどう下されるのだろうか。これも男女の平等感が強まり、女子の力がかつてに比べて進歩を遂げているからだが、常に公平に物事を見る習慣が育ちつつあるからだとも言えよう。

 さて、昨日の寒さから一転して今日はポカポカ陽気になった。ただ、風が強いと思っていたところ、「春一番」が吹いたとテレビで言っていた。生憎なのは、京都へ行く明後日が京都地方に雨が予想されていることである。

2019年3月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com