4314.2019年3月5日(火) 楽しみな京都市立中学校の同窓会

 今日から3日間妻が中高生時代の2人の親友と京都、奈良へ旅行に出かけた。その間やもめ暮らしになり食事面で若干面倒ではあるが、夫婦ともどもお互いに好きなことを自由気ままにやっているので、それはそれで由しとしなければなるまい。

 さて、京都では11日に市立上桂中卒業65周年を記念して学年同窓会が開かれる。2014年10月に開かれた卒業60周年の際にも日帰りで出席した。この時は地元の京都新聞が我々の同窓会を写真入りで取り上げてくれ、「旧交歓談」というコラムで、わが中学校の土地柄や周辺環境、ご出席の担任だった清水先生と国語担当の岩崎先生についてもコメントが載っていた。

 5年前には、「シミキン」清水義一先生は85歳、「お光ちゃん」岩崎光先生は93歳と高齢になられていた。果たして今度も両先生は出席なされるだろうか。当時生意気盛りな生徒だった私には、両先生に今でも印象に残っている想い出がある。理科の清水先生には、問題用紙に「三陸のリアス式海岸と九十九里浜の形状の違いについてその理由を考えなさい」と書かれていたので、敢えて答を書かずに考えたと口頭で言ったら呆れられ、それでは答案にならない。でも答が分かっていたのならと配慮していただき加点してもらった。

 国語の岩崎先生は観光地百選に選ばれた「日本水郷」を「ニホンスイキョウ」と読んだので、それは「ニホンスイゴウ」という地名であると間違いを指摘したところ、先生は頑固に「ニホンスイキョウ」であるとお説を曲げなかった。昭和25年に毎日新聞社が募った「日本観光地百選」に千葉の幕張小学校で同級生全員とともに日本水郷を観光地百選に応募したことがあり、「ニホンスイゴウ」であることを確信していたので反論したが、岩崎先生はそれでも頑固に自己主張され、中学生ながら理不尽な気分に捉われたことがあった。それでもあまりにも私が強く「ニホンスイゴウ」が正しい地名だと言い張ったので、岩崎先生は調べて次回報告しましょうと請け負ってくれた。ところが、驚いたことに先生は次の授業で「ニホンスイキョウが正しい地名です」と言われたのには、岩崎先生は本当に調べてくれたのだろうかと子ども心にも返す言葉がなかった。卒業してからもいつか機会があれば、説明して事実を伝えようと思いながら時は流れ、今では100歳近い先生に正しい読み方を言っても無駄だなぁと思っている。これも懐かしいと言えば、懐かしい中学時代の印象的な思い出である。

 5年前でもそれ以前に比べてやはり出席者の数は減っていた。当然かも知れないが、開催の都度出席者は減少している。前回は29名の出席だったが、今度は果たして何人出席するだろうか。親しかった5人組の中でも特に親しかった、湯浅登喜夫くんが8年前の3月に亡くなったのが、一番寂しいことである。彼は中学を卒業すると八百屋の問屋を始めて一家を成した。宇治市の商工会議所でも重要な地位に就き、これからという時に亡くなった。残念でならない。

 NPO定期機関紙に毎号コラムを寄稿しているが、偶々今月はその親しかった湯浅くんと2人で嵐山近くの山中でメジロ捕獲をやった時に、猪に襲われたぶったまげた体験を今年の「亥年」に因んで「猪突猛進」と題して寄稿したところである。

 幕張小学校のクラス会も年々寂しくなるが、京都の中学生時代も懐かしいが寂しくなった。遠く離れていてもやはり友だちというものは良いものであると思う。この先どれだけ出席出来るか分からないが、体力の続く限り同窓会には参加したいと思っている。

 11日の同窓会で誰に会えるだろうか。大きな楽しみである。

2019年3月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com