4313.2019年3月4日(月) 雨中のマラソンにもう少し健康面の配慮を

 昨日冷たい雨が降る中を東京マラソンが行われた。最近の日本マラソン界は男女とも期待の星が現れず、少々沈滞気味だったが、昨年アメリカのシカゴ・マラソンで大迫傑選手が、久し振りに日本記録を出しやや明るさが見えてきた。その大迫選手が出場するとあってレースは大いに期待されたが、何と朝から冷たい雨が降りランナーにとっては厳しいレース展開を余儀なくされた。

 時々テレビで中継を観ていたが、ちょっと気になることがあった。出走前にすでに気温は5.7℃だった。それに雨が降っていた。完全に冬の天候下である。それにも拘わらず、3万8千人のランナーのほとんどが、薄いランニングシャツに短パンである。帽子を被っているランナーも少なかった。しばらく走ってユニフォームはびしょ濡れだった。健康上良いわけがない。時間とともに気温が下がることは予想される。走れば汗をかく。それが更に体温を低下させる。走る条件は段々悪化するのだ。そんな悪条件下で、スタート前に選手たちはどうしてアンダーウエアを着用しないのだろうか。もう少し日本陸連としてはアドバイスするなり、選手の健康管理に配慮すべきではないだろうか。また選手のトレイナーやコーチももう少し選手の健康を配慮すべきだと思う。優勝候補のひとり、大迫傑選手は29㎞付近で棄権したが、スタート地点から寒くなって体が動かなくなり、棄権せざるを得なかったと語っている。

 東京オリンピックを前にして、日本体育協会、オリンピック準備委員会などももっと選手たちの健康を守るよう留意すべきである。現在卓球、バドミントンなどが世界で飛びぬけた好成績を上げている。それに引き換え、陸上競技は男子短距離を除いてあまりぱっとした成績を上げていない。これも陸連が選手に成績面のみならず、普段から健康管理を含めた指導面で行き届いた管理を行っているのか疑問を感じる。選手たちが雨の中で健闘の挙句に、身体を壊しては元も子もないのではないかと心配である。

 ハード部分は良かったのかも知れないが、ソフト面でもう少し神経を巡らせた方が良いのではないだろうか。

2019年3月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com