今年も確定申告の季節になった。毎年のことなのである程度申告方法は承知しているが、今年も1月から時間をみてはパソコンを使わず手書きで青色申告用紙に書き込む準備をしている。毎日のように金銭出納簿に書き込んだ金額と使用用途を、領収証と突き合わせて金銭元帳に几帳面に書き移す必要がある。きょうはその作業の最終段階で科目別、月別の総計表を作成し、検算をして概ね作業を終えた。一両日中に玉川青色申告会へ出向いて係員に資料を提出して相談しながら申告表を作成してもらう。これで税務署へ書類を提出すれば、私にとって目の前の暗雲がすっきりと雲散霧消してジ・エンドとなる。
さて、5日ほど前川崎市の多摩川河川敷で中学1年生の男子が刺殺され、裸のまま遺体が放置されているのが発見された。まだあどけない中学生のあまりにも残虐な殺人事件には目を覆いたくなる。近年まではあまり見られなかったような残酷な殺人事件が最近は頻発している。この事件も遠からず犯人は検挙されるだろうが、それにしてもまだ幼い男の子が夜間1人で外出して惨殺されるとは、あまりにも残酷である。警察も必死になって犯人発見に努めているようだが、周囲が中学生という教育環境なのであまり目立った動きを見せられないようだ。
この事件は異様だと敢えて言いたい。中学1年生が毎晩のように外出すること自体すでに異常である。しかも今年に入ってから一日も学校へ登校していないという。気になるのは、学校も、家庭も、友だちも、地域社会も地元の不良グループらしい上級生に捕まって動きが取れずにいる少年に、何らかの関わり方をするなり、救いの手を差し伸べるような素振りがまったく見られなかったことである。そんな風に悩み苦しんでいる少年を助けるために果たすべき、個々の役割がほとんど機能しなかったのは、今日の教育制度とか、地域や家庭に問題があったのだろうか。
レアケースとは言え、こんなに簡単に子どもが殺されてしまうようでは、子どもたちを安心して学校へ通わせることもできなくなってしまうではないか。ここは一日も早く警察は犯人を取り押さえ、再発防止策を地域社会、警察、学校、家庭ともども綿密に精査して2度とこのような悲劇を繰り返さないで欲しいものである。