4311.2019年3月2日(土) 国の借金は安倍政権になって増加

 今日の朝日夕刊「素粒子」欄に少々皮肉っぽくそのものズバリのユニークな表現が載っていた。先ごろ行われた沖縄県民選挙に関する安倍首相の言動に非難を込めて皮肉ったものだ。首相は選挙後のインタビュー、或いは昨日官邸を訪れたデニー玉城沖縄県知事に対して嫌味を交えながらも一応丁重に応えてはいた。しかし、この他にもこのところ連日のように国会で取り上げられている「毎月勤労統計」調査に関する意図的な改ざんに関して、厚労省側に恣意的な隠蔽工作があったのではないかと野党から追及されているケースを例に取っている。

 その永田町版「ことば検定」として、永田町用法とも言える「正」「誤」を逆の意味で解釈する政府の対応を取り上げている。次のような例が紹介されているが、まったく指摘された通りだと思う。

 「寄り添う」⇒「誤」我がこととして向き合う。「正」沖縄県民の意見は受け流す。政府の方針は変えない。

 「真摯に受け止める」⇒「誤」誠実に声に耳を傾ける。「正」県民投票の結果は聞き捨てる。土砂投入はやめない。

 「『隠蔽』の定義」⇒「誤」人目から覆い隠すこと。「正」隠蔽はなかった、と言い張るための身勝手な線引き。

 4月には統一地方選挙が行われる。最近自宅ポストにもしばしば区会議員や、都会議員の選挙用パンフレットが投げ込まれている。大阪では、現職の府知事と市長が辞職して4月には入れ替わって相手の立場で立候補する「日本維新の会」の費用を無駄遣いし選挙民を軽視するような戦略が実施されようとしている。基盤が安定するとともに、手抜きというか、選挙民を愚弄するような行為が平然と行われるようになる。国政の場では長年の自民党1党支配が続いて弛緩状態である。これという実績がなくてよくぞ天下を取っていられるものだと思う。

 これも野党勢力がこれまで協調出来ずに自民党の思うがままにさせていたことに大きな責任があるが、実績がなく致命的な非実績が多い自民党の過去をどうして野党勢力はもっと追及しないのだろうか。

 例えば、毎年累積する国の借金を減らそうとの考えもなく安倍政権になってから加速度的に増えていると思う。かつて橋本内閣、小泉内閣時代には金庫番が国家の借金が増えることに警告を鳴らして曲がりなりにも増加を抑制していたが、現在は「選択」3月号に「落日の『暴走老人』」と取り上げられた麻生太郎財務相が金庫番をやっているようではお先真っ暗である。原発関連の出費は増え続け、これにトランプ大統領との裏取引もありアメリカ製兵器、軍事機器を買い付けて防衛費が高騰し続けている。これらの安倍政権による出費をメディアはもっと追及すべきではないか。

 さもないと「素粒子」に「メディアの『寄り添う』は国民の意見は受け流す」と書かれかねない。

2019年3月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com