4301.2019年2月21日(木) 安倍内閣在任期間が桂太郎内閣に次ぎ2位に

 長ければ良いというものでもあるまい。国民のために功績を残さなくても、またいくら政治活動の中でウソをついたり、世間を騙しても長い間総理大臣の職を務めることが出来ることを、世襲政治家・安倍晋三首相が証明してくれた。僅か11カ月に終わった第1次組閣に続いて、2012年12月発足した第2次安倍内閣は連続在任日数を重ねて実に2248日となり、1位の大叔父・佐藤栄作の2798日に次ぎ、吉田茂と並ぶ歴代2位となった。先人の佐藤、吉田首相に比べて、これという輝かしい実績がなくとも長らく総理の座に居座り続けることが出来たのは、野党勢力がだらしなかったことが最大の原因であろう。それと自民党内のどんぐりの背比べのような世襲政治家が蔓延っていたせいもあるだろう。

 首相としての在任期間が第1次内閣を加えると今年11月20日には歴代最長になるというから驚くではないか。1位桂太郎、2位佐藤栄作、3位伊藤博文だそうだ。ノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作に、桂太郎、伊藤博文のような日本史上にも特筆されるべき明治初期の偉大な政治家である。それらの政治家を、モリカケ事件のようないかがわしい行動で政治不信を招いたり、トランプ大統領に過大な忖度をしたような安倍首相が、何故長期間日本のトップに収まっていられるのか不思議でならない。結局日本人全体が社会性において成熟度に欠け、政治レベルが低いということになるのだろうか。

 さて、今月に入って大阪府東大阪市内のコンビニ「セブン・イレブン」が、24時間営業に対応出来ず、フランチャイズ契約をしているセブン・イレブン本部と話し合いがつかないまま、1日24時間営業から5時間短縮して19時間営業に変更した。本部は24時間営業が原則としてこれを認めず両者は対立している。本部はもしこのまま時短営業を続けるようなら契約を解除して違約金1,700万円を支払わせるという。昨今の労働市場の悪化でアルバイト従業員が集まらず、また人件費負担が厳しく労働環境もタフで経営が苦しい中で、深夜営業は顧客の数が少なく反って営業的にマイナスであることから、本部の了解がないままオーナーは時短に踏み切った。

 今から40年以上も前にアメリカで初めてセブン・イレブンの店舗を見た時、朝7時から夜11時まで営業している便利なショップだと現地の人から教えてもらったことがある。それがいつの間にやら24時間営業に変わった。深夜の客は少ないだろうし、昨今は雇用状況が厳しい実態から、経営はなかなか難しいとは思っていたが、各コンビニもその点ではそれぞれ四苦八苦しているらしい。深夜営業は利用客には便利だろうが、24時間サービスは絶対やらなければならないほどの営業とも思えない。従業員の健康面も考えてコンビニ各社は深夜営業を含む時短を真剣に考えてみてはどうかと思う。

 思い返すと鉄道会社へ入社後1年半の間駅員として、24時間交代制の隔勤勤務の下に働いた経験から言えば、その勤務時間内は何も考えることなく、身体だけを提供していたとの印象が強い。それでも最終列車や始発列車の運行による乗客への利便から、否応なく職務に努力することが求められたので、時間短縮などは考えられなかった。

 労働環境改善については、それぞれ職種によっても異なるが、経営面や従業員の酷使・健康問題が表面化した以上お互いが話し合い暫時解決の方向へ持っていくことが大切だと思う。

2019年2月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com