4270.2019年1月21日(月) 三浦雄一郎さん南米最高峰の登頂断念

 高齢者、若者を含めて日本中から注目されていた登山家三浦雄一郎さんが、目指していた南米の最高峰アコンカグア(標高6961m)登頂を断念した。朝日夕刊には連日三浦さんの行動が伝えられ、登頂はいつになるのか楽しみにしていただけに少々がっかりした。だが、随行していた医師の健康上のアドバイスがあったので本人はやる気満々だったが、登頂と下りのスキー滑降を取り止めざるを得なかったのだ。

 三浦さんは今年86歳でこれまでに世界最高峰エベレストに3回登頂し、80歳で頂上を極めたのは実に三浦さんだけである。日頃から身体を鍛えることに自分なりの工夫を凝らして、普段使用のシューズも特別に注文して作らせたものだった。以前一度お茶の水のカフェ・シアターでお会いした時、そのシューズを履かせてもらえませんかと尋ねたところ、どうぞと仰って履かせてもらったことがある。本人はなお頂上を目指す気持ちがあったようだが、医師が高所の生活で肉体的に影響が表れていて、これ以上高い標高で登山活動すると心不全を起こす恐れがあるとの警告に、同行していた子息の説得もあり中止を受け入れたようだ。

 三浦さんには同じ高齢者を広く激励する気持ちもあって、毎日ハード・トレーニングを欠かさず、目標を達することによって彼らの期待に応えたいとの思いがあったと思うが、事故を起こして周囲へ迷惑をかけることを大分気にされたのだろう。

 今回の登山断念は、これからの三浦さんの夢や、生きがいを奪うようなことになるのではないかとやや気になる。聞くところによると事故防止のためヒマラヤ登山は年齢制限を設けるようになったという。ならば、名クライマー三浦さんも特別の詮議により登山許可が下りるということは期待出来ない。大変残念なことである。三浦さんがこれから登山に対する意欲を失わないように願っている。

 さて、昨年の高校同期生会で話をした、同級生のひとりから昨日メールをもらった。大学卒業後商社に勤務していたが、その後得意の英語を駆使して、日本人は英語マスターが上手でないとの認識の下に自分なりに英会話早期マスター法を開発し、各方面に売り込んでいるという。海上自衛隊で英語を教えて、その経験からそれ以外の独自のコミュニケーション術のようなプロジェクトを編み出し啓蒙している。彼のすごいところは、世界の著名人に直接手紙を書いてPRすることだ。ドイツのメルケル首相の他に、ニュージーランド首相からは来日の折には紙飛行機の作り方を教えて欲しいと興味深い手紙をもらったらしいが、昨日のメールによると今度はフランスのマクロン大統領からの手紙のコピーを添えて好意的なアプローチがあったと驚くようなことを知らせてくれた。珍しいくらいユニークで貴重な存在である。この次に会ったらじっくり話を聞いてみたいと思う。

2019年1月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com