4269.2019年1月20日(日) また巡って来た大学入試シーズン

 今や受験シーズン真っ最中だが、昨日と今日の2日間大学入試センター試験が全国の大学などを会場にして行われた全国で58万人弱の受験生が受験したらしい。奈良にいる一浪中の孫も受験したようだが、今年こそは難関を潜りぬけて欲しい。このセンター試験は今年で30年目だそうだが、再来年には新たな試験に取って変わられるようだ。受験生にとっていくら事前に知らされ、平等に行われるにしてもどうしてこうも度々制度が変わるのだろうか。

 私こういう全国統一のセンター試験なるものは経験しなかった。すべて受験する大学の行う入学試験を受験しただけだった。言うなれば目指す大学との真剣勝負だった。更に言えば、2年浪人したために仮に3年目の浪人生活を送る時新しい制度が導入され、受験科目が大きく変更されたために受験しにくくなるという事情があった。そのため、浪人生活は2年を限度とした。今思い返すと数学の科目変更が一番厳しいと思っていた。例えば、数学には3科目あり、解析1、解析2、そして図形を使う幾何があった。それが、数学1、数学2、数学3という構成になった。私の卒業した浪人1年目と2年目は2のコースからどちらかを選択できた。ところが、それが浪人3年目から後者だけに絞られ、解析派は受験が難しくなった。それが、私が3浪はやらないと決めた理由だった大学入試については随分苦労も悩みもあったので、あまり良いイメージはないが、時折懐かしく思い出すことがある。

 今から50年前の1969年の大学入試は、学生運動が激しく東大安田講堂が学生らに占拠されたため、東大入学試験が開学以来初めて中止となった。竹中平祐元財務大臣は目指していた東大を止む無く諦め、一橋大へ方針変更したと言っていた。今朝の朝日「天声人語」欄に竹中氏と同じような目に遭い東大を諦め、地元の北大に進学した元室蘭工業大学教授の恨み節が載っていた。

 それにしても、大学入学試験で大きなウエートを占めるセンター試験なんて果たして実施する意味があるだろうか。大学が大学独自の事情のうえにそこを目指す受験生を入試成績で合否を判断すれば済むのではないかと思う。そうすれば、全国統一センター試験の必要性なく、何年か経過して制度自体を変えることなんかせずとも良いと思う。

 60余年以前を思い、つい愚痴のひとつも言いたくなった。今年の受験生には、孫を含めて日頃学んだ力を精一杯発揮して狭き門を潜り抜けて欲しいと願っている。

2019年1月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com