4266.2019年1月17日(木) 阪神・淡路大震災から24年

 24年前の今日午前5時46分、阪神・淡路大震災が発生した。この震災によって6434人の尊い生命が喪われた。海外教育視察団でお供した兵庫県の先生の中にも、ご家族を喪われた先生がおられる。私自身直接間接に被害はないが、一番印象に残っているのは、24年前の今日か明日、突然ブラジルの親しい友人から家族、親戚に被害はないかと心配して電話をもらったことである。その時は誰も被害に遭っていないので、心配ないと言ったらすぐ電話を切ったが、彼の優しく思いやる気持ちには感激したものである。その後彼は日本に来た時、日光、箱根、富士五湖を案内したし、私もリオの自宅を訪ねたこともある。その友人からは4年前に手紙をもらってからまったく音信不通になった。その手紙には、健康状態が大分悪いと書いてあり、高齢で独身でもあったので、悲しいことだがすでに天に召されたのではないかと推測している。大変寂しいことだが、この日を迎える度にブラジルのアミーゴが思い出されて堪らない。

 今日午前鹿児島県屋久島町の口永良部島で火山が爆発的に噴火した。噴石や火砕流が流失しているが、大きな被害はなさそうでほっとしている。火山国日本では、気の重いことではあるが、これからも地震、火山噴火には充分警戒して行かなければならない。

 さて、このところ国内外で政治的な問題が注目されている。国内では韓国との外交問題行き詰まり膠着状態である。こればかりは韓国が1973年に日本の法律を無視して金大中・元大統領を日本国内で身柄拘束して密かに韓国へ連れ去った事件と同じような対応をしていることが問題で、解決の目途は立っていない。

 そこへ官庁の杜撰な統計資料の使い方から、多額の予算支出が予想されている。厚生労働省が、統計法で定められている政府の基幹統計のひとつである「毎月勤労統計」の調査方法を勝手に変えていたことにより、追加費用が約800億円もかかるというお粗末ぶりである。正しい勤労統計の調査方法は、従業員500人以上の事業所はすべて調査をすることになっていたが、2004年1月以来対象を全所ではなく、その3分のに絞って行ったために、低い平均給与額が出た結果、雇用保険や労災保険などを少なく給付された人が何と約2千万人もいという。厚労省は追加給付額を567億円、事務費などで200億円を労働保険の特別会計を財源にするという。これで歴代3人の厚労大臣は、一切責任を取らず、今日厚生労働事務次官を処分すると発表しただけである。政官界の無責任体質を絵に描いたような事件である。

 一方、イギリスでは来る3月のEU離脱を前にしてメイ首相がEUから円滑に離脱するため、EU側と合意した離脱協定案が一昨日下院で圧倒的な大差で否決された。だが、昨日行われた内閣不信任案は否決された。国内も一昨年行われた国民投票で離脱が決まりながら、今では賛否両論である。メイ政権には、4通りばかり進むべき道が残されている。総選挙実施、国民投票の再実施、EUと再交渉、否決された協定案を廃案とすることなどであるが、最悪な結論は合意なしの離脱である。期限は残り2ヶ月余に迫っている。早く結論を出さなければ、イギリス国民はもちろんEU国民にとっても不幸な事態となる。メイ首相はどんな新手を打つのか。

2019年1月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com