4249.2018年12月31日(月) 2018年と平成30年よ、さようなら

 年々早く感じるようになった時の流れであるが、今年もとうとう最後の1日となった。大晦日、古風に言えば、「大つごもり」ということになる。寒さは身にむように厳しい。明日から2019年、平成31年となる。そして、平成31年は4月30日に今上天皇退位と共に終わり、5月1日新天皇即位と同時に新元号となる。

 今年もNHK紅白歌合戦が話題を呼んでいるが、出演歌手が若手中心になり、我々年寄には親しみが薄れて、番組自体をあまり観る気がしない。それにしても年々つまらなくなるどうしてだろうか? あまりにも若者向きの歌手の歌合戦になってしまったからである。そのうえ演出にあまりにも奇をてらっているからである。本道から外れて脇道を歩き出した印象である。歌手の平均年齢は発表されないが、恐らくどんどん低年齢化していると思う。それが歌詞にも表れ、意味のない言葉に英語を交えて声張り上げて喚き散らすような歌が多い。曲もメロディーを差し置いてダンスを入れてリズムばかり力を入れているからではないか。かつては重鎮ともいえるようなベテラン歌手が何人か出演したものだが、それも若手に取って代わられてしまった。これでは年配者が楽しみに年末最後の娯楽を楽しめなくなってしまったと言える同じ時間帯にテレビ東京で「大晦日に本当に聞きたい100曲」と副題をつけた「第51回年忘れにっぽんの歌」という、NHK関係者を当てこするようなタイトルの紅白歌合戦を放映していた。恐らくNHKの視聴者の気持ちとしては、この番組の方が観てみたいと思う。懐かしい歌手も次から次へ登場した。NHKのディレクターの間では、この辺りのセンスがやや弱いと思った次第である。

 さて、今年の掉尾を飾るびっくりニュースは、トランプのアメリカが国連組織のひとつ、ユネスコから脱退するということのようであるこれだけの話題を各テレビ局があまり伝えないが、2011年にユネスコがパレスチナを一国家の扱いとして受け入れたことに反対を唱えてユネスコへの分担金の拠出を取り止めて以来、イスラエルに同調したアメリカがイスラエルともどもユネスコから脱退するという、これまた自国第一主義を露骨に打ち出した。すでにアメリカは、首都テルアビブにある大使館をエルサレムに移転すると発表している。2011年にパレスチナを独立国家並みの扱いをすると決めたユネスコに強く異を唱えたアメリカは、その後パレスチナにあるキリスト生誕教会がイスラエルの世界遺産として認められずにパレスチナ自治区の世界遺産と認められたことに不満を述べていた。12年に同教会を見学した際、ガイドは収まるべくして収まったと述べていたが、そういう一般論はアメリカも、イスラエルもお気に召さないらしい。アメリカのユネスコ脱退は、来年の新たな問題となるであろう。

2018年12月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com