4232.2018年12月14日(金) 今年も年の瀬を迎える時節となった。

 今日12月14日は歌舞伎「忠臣蔵」が演じられるように、大石内蔵助以下赤穂浪士47士が吉良邸へ討ち入りした日である。日本史上敵討ちが美談として伝えられた画期的な記念日である。雪が深々と降る中の刃傷事件は、やはり暗いイメージが付きまとう。このところ連日寒々しい天候で、まさに真冬であり、それに因んで日本文化の裏面を伝えてくれる。それはどうしても暗いイメージを与える。まもなく年末になると樋口一葉の「大つごもり」を想い出す。これも暗い。高校入学時に従姉夫婦に渋谷の映画館へ連れて行ってもらい映画「大つごもり」を鑑賞した時、良い映画だったが、随分暗いなぁと感じた。しかし、日本の映画は底辺に大体暗い情景が多いようだ。それが日本の文化であるような感じも持っている。

 今日クリスマス・カードを海外へ送った。やはり海外の知人、友人たちと年中交流していた時に比べて、大分カードも減っている。今年はたった5通になってしまった。相手が亡くなってしまった場合は仕方がないが、連絡がなくなって元気なのかどうかが分からないケースが困る。それでも3年ばかり送っていたが、やはり相手からカードが来なくなると他界したのではないかと予感せざるを得ない。いずれにしろクリスマス・カードにも悲喜こもごもである。

 さて、このところフランスでは各地でデモが起きてマクロン大統領が国民に直接国民に向き合って国の政策と自らの考え方を発表したばかりである。そこへ今度はイギリスでメイ首相への保守党内の不信任投票があった。幸い信任が多数だったため、保守党党首を辞めることはない。だが、「一難去ってまた一難」で来年3月にEUから離別することになっているが、イギリス国内にはEU残留派がかなりいるので、まだまだ一波乱ありそうだ。

 一方国内では、沖縄県の反対を押し切って今日沖縄辺野古海岸への土砂搬入が行われた。国と沖縄県との間には、まったく話し合いがない。安倍首相の常套句「県民の気持ちに寄り添って」という言葉が空虚である。思うことは、我々国民が沖縄県民の心の痛みを分からない、分かろうとしないことが一番問題なのではないかと思う。反対運動は常に沖縄県民が行って、そのしっぺ返しを受けるのも沖縄県民である。どうしたら国よって虐げられてきたこの気の毒な沖縄の人たちの「気持ちに寄り添って」あげることが出来るだろうか。今すべての日本国民が問われていることだと思う。

2018年12月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com