4230.2018年12月12日(水) フランス大統領、直接国民に話しかける。

 このところ夜ベッドで仰向けに寝ていると咳が出て、時折息苦しく感じることがある。薬も残りがなくなったので、森内科で診てもらったところ喉は4日前と同じくきれいで、熱はなく心臓と肺にも問題はないとのことからもうしばらく薬服用で様子を見ましょうということになった。

 ところで最近の喉と咳の関連だろうか、珍しいことがあった。今朝寝起きにアラームで起きたのはいつものことである。夢の中か、正気かアラームが鳴り、懸命にストップをかけたが、鳴りやまず、漸く現実に目が覚めて止めたが、すでに2分も経過していた。アラームは鳴っていたのだが、止める行動を夢の中で起こしたが実際には行動しないまま2分間が過ぎたという自らが演じたパロディーに翻弄された一幕だった。こういうバカげたことに付き合うようになってしまったのは、ちょっとショックであるが、これも加齢のせいだろうか。

 さて、フランスではデモの余波が広がって一向に収まりそうにない。昨日マクロン大統領が、国民の不満に対して最低賃金の引上げや、残業代の非課税などを表明した。同時に自身のこれまでの対応を反省するとも述べた。フランス史上最年少大統領で今年40歳のエリート、マクロン氏は一昨年大統領就任後には大いなる期待をされていたが、エリートにありがちな上から目線の姿勢に批判もされていた。昨日の国民に訴えるテレビ講演では、反省の言葉を述べたが、一般国民の反応には厳しいものがある。来週もデモが計画されているらしく、当分フランス社会は落ち着きそうもない。

 しかし、どう国民に受け取られようと大統領が直接国民に考えを訴えるということは素晴らしいことだと思う。日本では首相が直接国民に語ることはまずないと思う。いつもこそこそ周囲にだけ本音を言う安倍首相も、偶には思い切ってマクロン大統領を見習ってはどうだろうか。

 ここ数日国際的に目立ったニュースとして、今月1日中国の通信機器メーカー・HUAWEI(ファーウエイ)の孟晩舟CFOが唐突にカナダで身柄拘束されたことが挙げられる。ファーウエイのマーケット・シェアはサムソンに次いで世界2位のマンモス企業で、この問題の背後には米中間の駆け引きがある。その孟氏が保釈金8億4千万円を支払って今日保釈された。スパイとか、企業戦争らしい問題も絡んで今政治問題化している。同時に今日、中国はカナダ人の元外交官の身柄を拘束したとのニュースも入って来た。低次元の報復合戦にならないことを願う。

 アメリカ政府はカナダに対してアメリカへ孟氏の身柄を引き渡すよう請求しているが、今日の裁判所の保釈条件の中には、孟氏がバンクーバーの自宅から外出しないことや、身体にタグをつけて行動を監視することまで含まれている。孟氏の身柄をアメリカへ引き渡すかどうかの判断は、来春カナダの裁判所が決定を下す。この問題も米中間の貿易戦争最中に新たな問題を呼ぶことになる。

2018年12月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com