4229.2018年12月11日(火) スウェーデンでノーベル賞授賞式行われる。

 スウェーデンの首都ストックホルムで、今日ノーベル受賞者に対する授賞式が行われた。今年は日本人として本庶佑京都大学特別教授が医学生理学賞を授与された。癌治療薬の開発につながる発見をしたと伝えられている。すでに小野薬品工業から癌治療薬「オプジーボ」が販売され、かなり販売成績が良いと聞いている。森喜朗元首相も服用して大分具合が良いように伺った。残念ながら小野薬品とは開発研究の問題でもめているとも聞いた。実際この祝事に関して小野薬品から何の動きもコメントもない。

 授賞式で本庶教授は、今からちょうど半世紀前の授賞式で、文学賞を受賞した川端康成が着用した時と同じように紋付羽織はかま姿で登場した。本庶博士は燕尾服が通り相場になっている中で、一段と人目を引いたのではないかと思う。日本人としての誇りを持ち、筋を通す侍魂を秘めた誇り高き人材であると思う。

 さて、臨時国会が昨日閉幕した。何やら新しい法律をやたらに提出していたが、第1次補正予算案はともかく、大騒ぎしていた改正出入国管理法など政府が提出した法律はすべて成立した。その数、実に13法案である。今国会はいつも以上に政府の強引さが目についた。会期が1ヶ月半という中で、あまりにも先を急ぎ審議に時間をかけることが少なかった。与党のごり押しが目立つ中で、相変わらず野党の結束が乱れて一枚岩になれなかったことが、一層与党の独走を許す結果になった。いつもの国会に比べてもいやに慌ただしさが感じられたのは、或いは安倍首相の外遊が多かったせいでもある。

 その中でオヤッと思ったのは、首相在任中に自らの手で聖域である「憲法改正」に踏み込むべく、昨年5月に「2020年に新憲法施行」を目標に掲げ、今国会で自民党憲法改正案を提示する予定の安倍首相だったが、来年以降に持ち越されたことだった。あれほど前のめりに憲法改正に突っ込み、その第一段階として憲法草案に「自衛隊の存在」を明記するとしていたが、これを行わなかった。

 これには、同じ与党の公明党に配慮した節が窺える。来年参院選を控える地方では、あまりにも自民党に与する公明党の存在感が弱まっていると言う声が聞こえていた。自民党はパートナーである公明党を軽視するわけには行かない。そこで憲法改正にはやや消極的な公明党に配慮して数の力による中央突破を止めたのではないだろうか。

2018年12月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com