4218.2018年11月30日(金) 北原白秋の甥、邦雄氏の卒寿祝い

 今日は吉祥寺の銀座アスターで北原邦雄さんの卒寿のお祝い会が開かれた。これまで北原さんは詩人・北原白秋の甥だと聞いていた。今日北原さんから頂いた家系図コピーを見たうえでご自身のお話を聞いて、北原さんの父上と白秋が従弟同士で、北原さんは白秋の実弟の養子になったことから伯父と甥の関係になったと知った。邦雄という名は白秋が名付け親だったそうである。大学の先輩でもある。

 30人近い出席者がひとり2分でショート・スピーチを行うことになった。私は北原白秋作詞、山田耕筰作曲による母校・湘南高校校歌にまつわるエピソードを披露した。歌詞は♪秀麗の富士を高く~♪で始まるが、白秋が作詞したのは「高く」ではなく「白く」だったそうである。それを作曲した山田耕筰が白秋に無断で変えてしまったのだ。山田耕筰は「白く」にすると夏は歌えないし、校歌は1年を通して歌われるので、「白く」を「高く」にした方がベターということらしい。先日母校同窓会会長だった天野武和さんから伺った話である。皆さん頷きながら聞いてくれた。

 2時半に会場を後にして藤山一郎さんの甥の増永基文さんと藤井悦子さんとカフェで話し込んだが、お互いに話が合ったのか、気が合ったのか、気が付いたら6時半を過ぎていた。こんなにカフェで時間を費やしたのは初めてである。初めてお会いした藤井さんの娘さんの夫君は現警視総監だというから圧倒される。それにしても今日のお祝い会は、北原さんご自身も大分乗り気のようにお見掛けした。実際いただいた資料がものすごい。出席者の姓の謂われを一人ひとり書いてくれたり、ご自身の誕生以来の流行り言葉の列記、ご自身が誕生された日の読売新聞のコピー、など熱の籠ったものばかりだった。おまけに貴重なクラシック曲集の書籍までいただいた。北原さんは、傘寿の私より10歳年長で、来年結婚60周年だそうだから来年金婚式を迎える私にとってはこれもまた10年先輩になる。帰りがけに元気で、また会いましょうと言いながら別れた。皆さん北原さんを敬愛している人たちばかりで、気持ちの好いお祝い会だった。

2018年11月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com