4217.2018年11月29日(木) 「NATIONAL GEOGRAPHIC」誌12月号に拙稿掲載

 今日配送されてきた「NATIONAL GEOGRAPHIC」(日本語版)12月号の「読者の声」欄に投稿した拙稿が掲載されている。9月号の特集でアフガニスタン、パキスタン、ヒンドゥークシ山脈、カラコルム山脈周辺を旅したフォトグラファーのサロペック氏山岳紀行記「山を越え、時を超える」に触れて、自分自身がカイバル峠を訪れた時の印象をイメージして書いたものである。内容が一般的ではなく珍しいから採用された一面があるが、それでも同誌に掲載されたのは、これで6度目である。

 さて、またもや日韓両国の間に難しい問題が持ち上がった。今年従軍慰安婦問題につき、韓国最高裁が彼女らの訴えに対して日本政府が謝罪と賠償を行うべきだとの判決を下した。更に先月新日鉄で働いていた徴用工についても新日鉄に対して賠償するよう命じた。すでにいずれも1965年日韓請求権協定で解決されたことである。それらを再び蒸し返そうというのである。

 そこへ今日戦時中広島と名古屋の三菱重工で働かせられていた韓国人の元徴用工と元女子挺身隊員が、同社に損害賠償を求めた最高裁上告審で彼らの主張を認め、同社に原告への賠償金を支払うよう命じた。

 日韓両国の間には、竹島問題も横たわっている。今の様子では、両国間でこじれた問題はそう簡単には片付きそうもない。韓国外交省は「政府は司法判断を尊重し、被害者の苦痛と傷を癒すため努力する。これと別に韓日関係の未来志向的な発展のためにも続けて努力する」との立場を発表した。かつての日韓国交回復に関する協定内容には一切触れていない。自分たちの都合の好いように解釈している。心の底から和平を感じられるようになるのは、一体いつのことだろうか。

日本政府としては到底納得出来ない上告審判決であり、早速河野外相が極めて遺憾であるとの声明を発表した。ことの解決には相当時間がかかりそうであるし、その間日韓両国間にはギクシャクした空気が漂うだろう。

2018年11月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com