4203.2018年11月15日(木) 高校同期生の人脈と男気

 先月NPO法人「知的生産の技術研究会」が発行た「知研フォーラム」342号に拙稿「『プラハの春』半世紀の感傷」と題して、今から半世紀前の1968年に起きた「プラハの春」についてその当時のチェコスロバキアの社会情勢と私の感傷的な気持ちを12頁ばかりに亘って書いて寄稿した。当時はまだ海外旅行者もそれほど多くなかった時代背景もあって海外で日本人の姿を見ることも少なかったが、その一方で私なりにかなり大胆な旅をして、それが今日の自分自身の信念とバック・グランドになっている。その小冊子を100部余り友人、知人、メディア関係者に送付したところ僭越だが割合高評価をいただいている。

 その中で今日2人の友人からお礼を兼ねた読後感をいただいた。その内のひとりが、湘南高校時代の同級生で先日の同期生会でも話した牧野力くんだった。実はその場で、月刊「選択」8月号が彼について取り上げ彼の潔さを褒めていたので、後日コピーを送ると約束したところだった。彼の手紙にはそのコピー送付に対するお礼も書かれていた。その記事とは、彼が通産事務次官を辞めてから、言葉は悪いが、世間でいう「渡り」で公益財団に勤務しつい最近まである公益財団法人会長を務めていた。そんな時商工中金理事長だった後輩の元通産次官が、商工中金の不祥事で退職することになったが、辞めた理由が芳しいものでなかったために、次官OBに見合う次の「渡り」の口が見つからなかった。そこで牧野くんが後輩に職を譲ったことが美談風に取り上げられていた。牧野くんも私と同じ傘寿でもあり、もうこれ以上は働く必要もないと思ったに違いない。そこで男気を発揮して後輩に道を譲ったということだろう。

 同期生会でその点を話したところ、その後輩も同じ湘南の後輩であることを知って驚いた。いろいろな意味でつながっているのが狭い世の中だと思った

 さて、昨日大相撲九州場所で初日から4連敗を喫していた横綱稀勢の里が、ついに休場することを決断した。初日に負けた時右ひざを痛めたことを理由に挙げていた。これで九州場所は3人の横綱全員が休場することになった。来場所は横綱陣が余程奮起しないと世間から厳しい非難を浴びることだろう。

2018年11月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com