4190.2018年11月2日(金) 日本・ミクロネシア連邦国交樹立30周年

 今日開かれた日本とミクロネシア連邦との国交樹立30周年記念式典に、ジョン・フリッツ駐日大使夫妻からお招きを受け出席した。一昨年同国独立30周年記念式典に妻ともども招かれたことがある。ミクロネシア連邦の独立記念日は明日11月3日、「文化の日」であるが、奇しくもそれは私の誕生日でもある。また、会場のニューオータニは我々夫婦が結婚式を挙げたところでもある。何かしら縁を感じる。前回も、今回も特段会費について記載されていなかったので、お祝いに少々見栄えの良い花束をお贈りした。

 会場入り口でフリッツ大使から挨拶を受けた。いつもは夫人と並ぶのだが、今日はきれいな娘さんと並んでニコニコされていた。

 拙著「南太平洋の剛腕投手」を4年前に上梓して以来、この国とフリッツ大使とはそこそこのお付き合いをさせてもらっているが、小さな島国であり、国際的にはあまり存在感が強くない。ただ、戦前は日本が統治していた関係もあり、ミクロネシアの旧トラック島の年配の人たちにとっては今もって日本へは憧れの思いが強いようだ。日本でも戦後しばらく従軍兵士が存命の時代まではしきりに日本との関係が話題になったが、今では当時の思い出を語れる人も少なくなり、残念ながら遠い存在となってしまった。私も旧厚生省戦没者遺骨収集事業に関わっていたころは、何度となくトラック島へ出かけたが、その後は5年前に拙著執筆のために訪問したままである。故アイサザ・ススム大酋長との関わりもあり、懐かしいメモリーはたくさんあるが、今では望郷の島となってしまった。

 会場内はむんむんするような熱気で食べ物も思うように食することができなかった。これは2年前とは少々違った。

 式典はフリッツ大使の挨拶で始まったが、その後に来日されたピーター・マーティン・クリスチャン大統領がミクロネシアと日本との絆について強調された。他にも何人かの政治家、外交官が挨拶されたが、それだけで1時間近くかかった。ちょっと長いと感じた。

 久し振りに森喜朗元首相にお会い出来るかと思っていたが、可能性はあったらしいが、お出でにならなかった。やはりオリンピック準備や打ち合わせなどであちこち回っているので、会場へ間に合わなかったのかも知れない。その代わり、ここにも安倍昭恵首相夫人の姿が見られた。モリカケ問題で夫婦そろって批判の矢面に立たされているのに、よくもまぁ公衆の場に出られたものである。

 ミクロネシアの人たちは、自国が大国ではないことを承知してあまり大げさなことを言わないのが、すっきりする。それは政治家、一般庶民皆同じである。その辺は気持ちの好い国であり、国民である。帰り道は何となくほっこりするものを感じた。

2018年11月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com