4178 .2018 年10月21日(日) 電力が余る九州では太陽光発電は無駄か。

 今日は旧暦で言うと9月13日、つまり今夜は十三夜である。昨日のパッとしない天気はどこへやら、今日は朝から快晴に恵まれ夕刻にはまん丸い月が姿を現した。だが、意外にも星がひとつも見えない。

 さて、先日来九州地方で太陽光発電の出力抑制が大きく報じられているが、今日九州電力は4度目の出力抑制を行った。今日は特別に大量で過去最大となった。午前10時から午後4時半まで太陽光発電の出力を抑制した。このため九州地方で余った電力を緊急に本州や四国地方へ送った。先日の北海道地震の際、電力需給のバランスが崩れて大規模停電が発生したが、この時初めてそういう事態が起こることを知った。電力供給は需要に合った適量が望ましいというような話は、電力会社の経営陣は知っていたのだろうが、どうしてそれを外へ向かって言わないのか。関係者以外に一般人はほとんど知らないと思う。また、原発事故が起きてから自然エネルギーによる発電をPRするなら、どうして需給バランスという大事なことを語らないのだろうか。

 それにしても予め九電及び太陽光発電など生産者サイドで需給の予測を立てないのだろうか。太陽光発電を取り扱っている企業は、今の経産省のご都合主義による発電量抑制は納得出来ないのではないだろうか。更にこれには大きな問題が存在する。最も金がかかり、最も危険な原発に制約を加えず、安全な太陽光発電を抑制するという筋違いな原発第一主義である。今後もこのようなやり方を推進するのであれば、その前に専門家が現状の電力政策について、プラス面とマイナス面を洗いざらい出したうえで活発に議論をして、最終的に決めてもらいたいものだ。今の国のやり方は、電力会社の施設を無駄なく稼働させるということと、あくまで原発稼働にアドバンテージを与えている。こういう無節操な電力政策が国民にとって果たしてプラスに働くのだろうか。  

2018年10月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com