4164.2018年10月7日(日) 女性暴行の疑い濃い人物が米最高裁判事へ

 昨日早めに閉店した築地市場から新しい豊洲市場へ、昨夜から引越し作業が行われて各業者は大量の荷や、運搬用の車などを移動させるので夜通し仕事が続けられたという。2001年に移転が決定して、その後開設が延期され、漸く11日に新市場がオープンする。新市場が東京都が計算しているようにうまく軌道に乗ることを願うばかりである。

 このところアメリカのトランプ大統領周辺の新たな問題が明らかになり、周辺では火消しに追われているように見える。本人の不倫問題と若いころの巨額の脱税に加えて、新たに連邦最高裁判事に任命しようとしているカバノー氏の若かりし時代の女性暴行事件が明らかになったことである。特に今騒がれているのは、カバノー氏のスキャンダルで相手女性の大学教授が公聴会で証言する一方、カバノー氏はこれを否定している。大学教授の他にも、ガバノー氏の暴行を訴えている女性がいる。これをカバノー氏は全面的に否定すると同時に、トランプ大統領の指名で上下院で承認を得て可決しようとしている。6日注目されていた大統領人事案を賛成50、反対48の僅差で可決した。最後まで微妙な駆け引きが行われ、共和党員の中にも反対票を投じた党員がいた反面、民主党員の中にも賛成した議員がいたという点と、最高裁判事に任命される人物が女性暴行事件の嫌疑というおよそ最高裁とは縁遠い問題であったことから、アメリカの政治というのは本当に分かり難い。だが、傍聴席から怒りの抗議があり採決は度々中断されたという。この可決によりカバノー氏が最高裁判事に就任して、トランプ大統領としては自分が選んだ判事を2人最高裁に送り込んだことになる。

 これによってトランプ大統領は当面の問題を取り敢えずクリアすることによって、11月に行われる中間選挙で与党共和党の勝利を目論んでいる。

 しかし、カバノー氏の最高裁判事就任を巡る審議は揉めて、議場外でも激しいデモが行われていた。このように反対の声を押しつぶし、自分の思うままに政治を誘導して行こうというのが、トランプ大統領の流儀だとするなら、例え中間選挙の結果がどう出ようともトランプ大統領の将来はそれほど明るいものではないと思う。

2018年10月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com