4108.2018年8月12日(日) 日航ジャンボ機墜落事故から33年

 暑い中ではあるが、夏山シーズンとあって昨日は「山の日」という祭日だった。そして今日は山に関係深い大きな航空機墜落事故があった日でもある。

 今から33年前日航ジャンボ機が群馬県上野村御巣鷹山山中に墜落して乗客・乗員524人のうち520人の尊い命が奪われた。♪上を向いて歩こう♪を唄った人気歌手の坂本九さんもこの事故で亡くなられた。今日も多くの遺族が山へ登り「招魂之碑」の前で手を合わせた。年々慰霊に来られる遺族の数も減少気味だそうで、今日は昨年より13家族81人少ない、79家族266人がお参りされたそうだ。時が経つに連れて遺族も亡くなり、険しい事故現場を訪れる遺族が少なくなるのは致し方ない。今では日航社員のうち、当時在籍していた社員は僅か5%ほどである。事故で命を奪われることほど残酷なことはない。

 その当時すでに退職されていた元日航パイロットの方が、遺族の対応に人手が足らず困っていると会社から頼まれ事故現場で遺族との対応や片付けをやっていたところ、怒った遺族の方から随分厳しい言葉や嫌味を言われたとこぼしていた。自分らの後輩がその家族の命を奪ったので弁解しようがなく、ただお詫びを言うだけで黙っていたと当時の苦しい胸中を話してくれたことを思い出す。元陸軍航空隊の戦闘機パイロットだったその方もすでに彼岸へ旅立たれてしまった。

 航空機事故は、いくら防止しようと努めても想定外のことが原因で起きることがある。それが人間の生命を奪ってしまうだけに、取返しのつかないことになってしまう。

 つい2日前にも同じ群馬県中之条町山中に防災ヘリコプターが墜落して、機長の県防災航空隊員を含む乗員9名が全員死亡した。インタビューに応じた関係者が涙声で同僚を偲んでいた姿が何ともお気の毒である。

 一昨日からお盆休みに入ったが、昨日だけで日本人の海外への出国者は58,200人だそうだが、これだけ海外旅行者が増えると事故の可能性も高まる。絶対事故は起こさないとの決意の下に、航空会社には整備面などで十分注意を払ってもらいたいものである。

2018年8月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com